第25話 銃撃
突然魔法陣が現れて東風平(コチンダ)が何もない空間から出てきた。
そして偶然だがそれでいて申し合わせたかの様に笹原と鉢合わせとなった。
東風平(コチンダ)「さ、笹原さん。。。」
笹原は「こ、東風平(コチンダ)。。。こんな時に。。」と顔をしかめた。
喜んたのは沢田レポーター
沢田レポーター「ただいま、何か動きがあった様です。皆様ご覧頂けましたでしょうか?まるでファンタジーの中の魔法の様に女の人が何もない空間から突如現れました!」
沢田レポーター「カメラさん。今の映像撮れました?」
沢田レポーター「もう一度ご覧下さい。」
今度はスローで再生される。
東風平(コチンダ)が現れる様子がしっかり捉えられている。
イ特隊員は笹原と東風平(コチンダ)のやり取りを見て
イ特隊員「し、知っているのか?」
と、笹原に問いかけた。
笹原が言葉を詰まらせていると東風平(コチンダ)の方から何か覚悟を決めたかのようにひと呼吸おいてイ特隊員に話しかける。。。
東風平(コチンダ)「。。この中で多くの方が人体実験に。。。」
そう言いかけた時、笹原の横にいた男が発砲した。
東風平(コチンダ)は悲鳴と共に背中から胸を撃ち抜かれて前へ弾け飛んだ。
イ特隊員「発砲したぞ!」
その声が止まぬうちに『ダダダダダ!!!』
っという爆音がなり、狙撃班が一斉射撃で撃った男を蜂の巣にした。
男達がとっさに撃ち返そうとするも笹原が一喝して制止した。
イ特隊員「怪我をしている!重症だ!イシュタラじゃないようだ!早く女を保護しろ!」
レポーター沢田「大変な事になりました!男性の一人が突然発砲し、先程突然現れた女性に命中した様です!」
レポーター沢田「今、イ特医療班がタンカに乗せようとしています。」
その時、エアバニーが目にも止まらない速さで笹原の前に現れた!
エアバニー「どう言うつもりだ!?」
笹原「。。。失礼、突然現れたので部下が驚いて発砲してしまった様です。」
エアバニーは真顔で笹原の目を見た。
座りきった目だ。
目の前で部下が射殺されたと言うのに全く怯えている様子もない。
沈黙が少し続く。。
その時、東風平(コチンダ)の声がエアバニーの心に直接会話で話しかけた。
東風平(コチンダ)→エアバニー:「エアバニーさん。。今の動き。。貴方は適合者ですね? 他守さんはイシュタラではありません。サークルアンデッドの人体実験の被害者です。誤認捜査はお止め下さい。」
エアバニー→東風平(コチンダ):「!!!あんた、そうか。。あんたもその被害者か!それでその人体実験場ってのはどこにあるんだ?さっきから何にも見つからねえんだけど?」
東風平(コチンダ)→エアバニー:「。。。他守さんはどうなりますか?保護して頂けますか?このままではあの方は生きる場所がありません。」
エアバニー→東風平(コチンダ):「他守ショウの事ならもちろん最初からそのつもりだ。
あの指名手配はサークルアンデッドに入るための口実ですよ。
こうでもしないとなかなか入れてくれないんでね。。」
東風平(コチンダ)→エアバニー:「。。。分かりました。
お教えします。地下施設への入り口は池の中にあります。」
エアバニー→東風平(コチンダ):「池?」
エアバニーは言われて池の方をチラリと見た。
笹原はそれに気が付いて少し動揺した。
笹原:まさか東風平(コチンダ)が?
東風平(コチンダ)→エアバニー:「池の周りで1箇所芝生がないところがあります。」
エアバニーが見ると確かに1箇所、車が一台通れる程の幅の芝生がなく、道路が池の直前まで来ている場所がありそこにはポールが2つ置いてあった。
エアバニー:あれか。。?
東風平(コチンダ)→エアバニー:「その区画だけ池はホログラムです。
強化ガラスの壁で仕切られています。
よく見ると魚がそこを避けているのがわかると思います。
逆に仕切られた中にいる魚はそこから動きません。
そこに水はないのでそのまま池の中に入れます。」
エアバニー→東風平(コチンダ):「マジか?全然見た目には解らねえな。。」
東風平(コチンダ)→エアバニー:「そこから入って地下に建物があります。その地下10階に人体実験場があります。
他守さんもそこに向かった様です。。」
みるみる声が弱々しくなる東風平(コチンダ)
エアバニー→東風平(コチンダ):「おいおい、あんた大丈夫か?わかったから少し休んでな!」
東風平(コチンダ)→エアバニー:「。。お願いします。。皆を助けて。。」
エアバニー→東風平(コチンダ):「任せときな。被害者は必ず保護する!」
東風平(コチンダ)→エアバニー:「ありがとう。。」
エアバニーは池の方へ向きを変え、真っ直ぐ進みだした。
ショウが東風平(コチンダ)に直接会話で安否を確認したのはこの時だった。(11話 対決)
エアバニーの進む方向を見て笹原の顔色は一気に変わった。
笹原「ま、まさか。。」
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