悪役キャラなのに『本来の主人公』より主人公してしまう主人公が熱い!

 第1章 悪役転生編最終話まで読了しました。

 大好きなゲーム『ダンジョン・ブレイブソウル』の世界に転生したものの、続編で悪堕ちしたモブキャラ・ゼノンになってしまった主人公。
 本来の主人公であるレオンを、やがて復活する魔王を倒す勇者にするため、悪役キャラとシナリオを崩さないように振る舞うはずだった。
 ダンジョンで瀕死に追いやられた学園のクラスメートを助けたり、戦力強化のためにと奴隷の少女を仲間にしたりするうちに、どんどん本筋から逸れていってしまうシナリオ。
 気づけばレオンの仲間になるはずだった3人のメインヒロインの内2人が仲間に加わり、『本来の主人公』以上に主人公してしまっているゼノン。
 やがて魔王復活のイベントが発生して、主人公はレオンと――

 と、第1章だけでもすごく引き込まれるストーリーでした。
 読んでいくうちに、レオンが勇者になるシナリオは? 魔王討伐は? と、これからの展開が気になっていきます。
 また、『ダンブレ』の制作会社の別ゲームの世界が存在しており、それが今後どんな風にストーリーに絡んでくるのかも興味深いです。
 ゲームへの転生もの、RPG、とにかく強い主人公に加えて、二転三転するシナリオや世界観を読んでみたい読者さんにオススメの作品です。