第4話
ひとり、打ち倒した。
すぐに二人目。首に肘をぶつけて、背中から逆側に回り込む。
銃口が光った。撃たれる前に手首を
「これで全部か?」
『わからん。狐の残党だからな』
狐という宗教が、最近まで街にいた。駅前の事務所も海外の宗教母体もすでにつぶしていたが、残党がときどき湧いて出てくる。
奪った銃をすぐに解体し、倒れた3人を確認する。肺の下の部分を軽く押しただけ。全員、けがはなかった。少し宗教に毒されただけの人間だから、正しい宗教の光にでも当ててやれば、すぐに正気を取り戻すだろう。
「教会に連絡は取ってあるのか?」
郊外の丘上に、物好きの宗教者がいる。
『大丈夫だ。増援も呼んである。そこで待機してくれ』
窓の外。
『すまん。通信で捉えられない雲があった』
雨が、かなり強い。
「そうか。まあ、耐えるよ」
きっと。
彼女が助けに来てくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます