第17.5話 設定資料 ネスト戦突入時の剣大隊編成
▼大隊長(武隆改搭乗)
操縦士 来栖麻耶軍曹
▼第一装甲歩兵中隊 「武隆改」(二一型11両) 計12両
指揮官
▼第二装甲歩兵中隊 「武隆改」(二一型11+二二型1両) 計12両
指揮官
▼第三装甲歩兵中隊 「武隆改」(二一型8両+二二型2両)計10両
指揮官
ネスト戦突入時の剣大隊(762独立装甲歩兵大隊)は、大きく戦力を減じていた。特に装甲歩兵の数は定数を大きく割り込んでおり、また機材はあれども兵員の練度不足で大隊本部に残しておかざるを得なかった機体も多かったとの証言もある(ただ、このあたりには異論も多く、定説が確定したものではない)。
その理由としてはオマハ防衛戦における損害の補充が、諸事情で思うようにいかなかったことが原因であった。
また、空挺降下による急襲作戦という性格上戦力輸送に限界があり、各種支援部隊は大隊本部に残したままの突入となった。異例に異例を重ねる部隊運用は後世批判的に取り上げられることが多い。
このあたり、移動蟲塞という未知の存在が国際連盟軍司令部に与えた衝撃の大きさが窺えるとも言えよう。
帝國陸軍大学研究紀要 皇紀2683年 87号
「北米戦末期の様相――762独立装甲歩兵大隊を中心として」(神谷敏広教授)より引用
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