4 ゼリーボーンズの歴史

 今日はマクガイヤーのローストビーフサンドイッチと、マッシュルームスープだった。レタスなどの野菜や新玉ねぎとスパイスのきいたマクガイヤーのローストビーフをハックの柔らか食パンで挟み込んだボリュームたっぷりのサンドウィッチに、特製マスタードソースをたっぷりかけてほおばる。う、うまい。

「マスター、このマッシュルームスープ、すごいいい香り、たまらないねえ。ローストビーフとも合うよ」

「洞窟栽培の新鮮なマッシュルームをわざと一度凍らせて細胞を破壊してから煮込んである。どうだい、うまいだろ」

 うっとりしながらマッシュルームスープを口に運ぶテリー。でも今日はそれを見ている者がいた。

「ママ、やっぱり僕もマッシュルームスープを頼むよ」

「まだ、時間はあるわね。マスター、リチャードにもお願いね」

 なんとエリカは、今日は時間に余裕があるので、自分の息子と一緒に朝食をとり、小学校に送るのだという。リチャードロッテンハイム、9歳の素直な男の子だ。

エリカもきちっとしたスーツ姿だが、リチャードもピシッとネクタイの上にジャケットを決めている。でも、どうもテリーが気になるようだ。

「このお爺さんがあんまり美味しそうにスープを食べるんで、僕も食べたくなっちゃった」

「そうなのよこのお爺さん、いつもニコニコしてモリモリ食べるいいお爺さんなの」

なぜかテリーとリチャード坊やは気が合うらしい、目を合わせてお互いにっこりだ。

「ところで坊や、君はゼリーボーンズって知っているかい?食べたことある?」

するとリチャードはちょっと偉そうにこう答えた。

「当たり前だよ、ゼリーボーンズとともに、この街は発展してきたんだからね」

 エリカが隣で笑っていた。こんな小学生の子供でもよく知っていることらしい。するとサムが付け加えた。

「このテリーお爺さんは、ゼリーボーンズを食べたこともないし、よく知らないっていうから、今日、このサムお爺さんが、墓場公園に行って、ゼリーボーンズとは何かを教えてあげようと思っているんだ」

 するとまたリチャードが言った。

「墓場公園、うん、ゼリーボーンズ発祥の地だね。あそこは聖地でもある」

 また隣でエリカがくすくす笑った。なんだか今朝も楽しい。

 やがて食事は終わり、エリカ親子も出かけて行った。とりあえずゼリーボーンズ墓場公園の中にある、ゼリーボーンズのショッピング通りに出かけることにする。今日はぐるっと回らず、時計回りであっという間だ。

「うひょー、緑は多いし、広々していてお墓とは思えないところだね、ここは」

 墓場公園に初めて入ったテリーは、大きく伸びをした。大きなスタジアムがいくつも入るほどの広大な敷地の中に、広い通路が縦横に走り、手入れされた緑と花壇があちこちにある。ヨーロッパから、一族と一族の墓を引き連れてテンペスト男爵がやって来たのが30数年前、彼は石灰岩の採掘者だけが住むこの山岳の地方都市の、南部の広大な土地を買い、初めに作ったのがこの墓場公園だったそうだ。青い城と呼ばれる中世ヨーロッパの小国の王族の墓、そして王族を守る7人の騎士の墓を中心に中世から現代に至る珍しいお墓がここに集まったのだ。人気なのは大航海時代の航海王の帆船をデザインした船の墓、有名な化石学者の恐竜の頭骨ののっているお墓、撃墜王の異名をとった大戦中のパイロットの飛行機型の墓などがある。

「飛行機のエンジンが本物みたいにリアルですごい!」

「7人の騎士の墓もすごいなあ、それぞれの墓石に、聖剣、剛剣、弓矢、長槍、斧、ボウガン、モーニングスターの7つの武器が光っている」

 ほかにも珍しいお墓が目白押しで、入場無料ということもあり、現在では観光の目玉の一つであるだけでなく、市民の散策や犬の散歩の場所であり、大きな噴水のそばは憩いの場として、外側の広い通路はランニングの聖地として親しまれている。そしてこの公園に入ってすぐあるのがゼリーボーンズショップストリートである。

 サムの子供のころからみんなが買っていたゼリーボーンズ、そもそもゼリーボーンズとは何なのか、墓場公園のショッピングストリートの中には緑色にピカピカ光る巨大などくろが飾ってあり、たくさんの家族連れが来ていた。もともとお墓ばっかりのこの公園で、子供にも人気が出るお菓子を作ろうとテンペスト男爵が考えたのがガイコツをキャラクターにしたゼリーボーンズというお菓子だ。愉快なドクロのキャラで家族連れにもアピールしようと考案されたのだ。オーナーのテンペスト男爵の苦心の作だという。まず、ゼリーボーンズはここで火が付き、全米中に広がり、テンペスト男爵に巨万の富をもたらした。

 ゼリー・ボーンズ、子供に大人気の砂糖菓子、ドクロの形をした自動販売機で、各地のドラッグストアを中心に販売され、大ブームとなる。ドクロのてっぺんに小銭を入れるとアゴが開いて骨の形をしたゼリー菓子が出てくる。たまに暗いところで光るお菓子や、ドクロや手首の骨が出ることもあり、今でも子どもに大人気だ。

 最初はフルーツの味のする骨の形をした飴なのだが、なめるとグミのようなプルプルしたゼリーに変わっていき、触感や味が変化して二度おいしい。当初、骨の白い色だけだったのだが、人気が出るようになってからカラーバリエーションが増え、すごいけばけばしいものも出てきた時期もあった。サムが言う。

「一度健康に悪いと問題になり、その結果、すべての製品が天然色素だけに代わり、さらにグミ部分のかむ力を強めてキシリトールを入れた製品、無添加、オーガニックの製品まで出たんだ。また、小さなドクロのおもちゃを一緒に入れた小箱も大ヒット。あと俺たちの頃はドクロヒーローのカードが大人気だったよ、俺もゼリーボーンズメンバーズクラブに入ってカードはかなり集めていた。今でも実家に行けばコレクションブックがあるぜ」

 試しにテリーも半透明のドクロの自動販売機にコインを入れてゼリーボーンズを出してみる。ガチャンと目のぼっちを押すと、顎がかぱっと開いてドクロの絵の紙箱が出てくる。

「ふうん、いろんな味があってけっこうおいしいかも」

 やがて少しするとプルプルのゼリーに変わり触感がたまらない、テリーはニコニコだ。

「なるほど、お菓子としても面白いし、これがドクロのマシンから出てくるのも面白いし、さらにおまけのおもちゃやカードまであるのか。これで儲かって、そのお金でミステリーランドや博物館までできて、そこに観光客が詰めかけて、街も発展したわけだね」

 するとサムがうなずいた。

「その通り、でも今はさらに発展している、まだまだいろいろ紹介するよ」

 サムは次にテリーを連れて隣のグッズショップに入った。

「やあ、バート、また来たよ。こっちが友人のテリー」

「よろしく」

 店長のバートはこの街生まれ、この街育ちの地元の人だ。カラフルな店の中はおもちゃや文具生活雑貨であふれていた。

 ちょっとオタクなバートがいろいろ説明してくれる。このミステリーパーク全体のメインキャラの愉快なガイコツ、マイケルボーンズ、マイケルの恋人スカルマリア、愛犬のブルーザー、怪力のアンデットモンスターのアンディ、もの知りカラスのノアール博士、セクシー蜘蛛女のタランチュリアなど、ほかにもいろいろなぬいぐるみやフィギア、マグカップや貯金箱、文具なども売っている。

 たくさんの子供たちが遊んでいるのは、いろいろな骨を組み合わせて何でもできるホネホネブロックコーナーだ。ホネホネブロックの動く自動車や機関車、頭のホネのボタンを押すと鳴く、ホネホネアニマルの動物園セット、ホネホネシリーズのピラミッドやスフィンクス、エッフェル塔や自由の女神なども、ホネで出来ていて不気味でおもしろいとよく売れているという。

「あれ、この文具は、俺でも見たことがあるぞ」

 テリーが手に取ったのはドクロ消しゴムにホネホネボールペンだ。それを聞いて、ゼリーボーンズマニアのサムは大喜び、ますます盛り上がってきた。

「ねえバート、そういえばボードゲームコーナーはできたの?」

「ああ、おとといオープンしたばかりだ。やってみるかい?」

「もちろんさ」

 サムは気の進まないテリーの手を引っ張り、店の奥にあるゲームテーブルへ連れていく。好きなゲームをレンタルして、店の中で遊べるコーナーだ。

「ゲーム中の食べ物や飲み物は、そこの自動販売機でご自由にどうぞ」

「えっ、す、すごいマシンが置いてある」

 気が付くと、自動販売機のコーナーには、サムの大好きな食べ物があった。

「お、マイケルボーンズのポップコーンマシンとスカルマリアのチェリーサイダーベンダーがある。定番の人気商品だ、いいねえ」

 だがサムはさらにレアなマシンを見つけて歓喜した。

「アンデッドモンスター、アンディのハンバーグスタンドと蜘蛛女タランチュリアのコットンキャンディスタンドまである、しかもこのハンバーガーはとにかくうまいんだ!」

 料理が調理できる自動販売機の後ろや横に等身大のキャラクターの人形が立っているマシンだ。近づくと音楽が流れ、おいしいよ、などとキャラクターがしゃべる。でも特にアンディのハンバーガーベンダーは激レアだった。冷凍した薄いパティをグリルで本格的に焼き、三枚重ねてパンにはさんで分厚いハンバーガーに仕上げるのだが、時間がかかり、売り上げが伸びないので、味は絶品なのに置いてある店が限られていて、サムの子供時代のあこがれの味だったのだ。

 そしてサムとテリーでチェリーソーダやハンバーガーを用意してテーブルに着く。

「これから2時間、好きなゲームをレンタルして遊ぶことができます。今人気なのは大人向けの墓場めぐりボードゲーム、ドクロトランプや怪物や亡霊が戦う魔界チェスですかね」「俺もゲームはいくつか持っているんだ。どれも面白いぞ。あれ、新製品だ。これは俺もやったことないぞ」

 ゲームのファンでもあるサムの目が輝いた。

「男爵邸の秘宝AIスピーカモード」

 雰囲気のあるボードゲーム版に味のあるキャラの駒をならべて行う従来のゲームはそのままに、人工知能で会話のできるAIスピーカが、データの管理やナレーターなどを行うゲームだ。AIスピーカがなくても、スマホさえあれば、最低限出来る。

「これはすごい、ぜひ私のサイトで大々的に取り上げさせてください。やってみて面白ければ、シリーズで特集も組みますよ」

 サムのサイトには都市伝説やお化けが好きなフォロワーがごまんといる、これはまたとないPRになる。バートも大喜びだ。

 二人はさっそく、ハンバーガーをほおばりながら、バートも加えそのゲームをすることにした。まずはバートの説明が始まる。

「たくさんの部屋のあるお化け屋敷を舞台に、宝探しにやってきた人間たちとお化けの戦いを描いたゲームです。実は基本的な間取りや家具の配置は、実際にここの博物館の隣にあるテンペスト男爵の屋敷をもとにしています。ゲームの作者は男爵の息子、天才学者のグリフィス・テンペストさんなんですよ。何種類かの遊び方ができますが、初めてのテリーさんのために、初心者向けの宝探しモードで行います。なんと『AIにおまかせ』にすると、お化け屋敷のマップや、お化けの位置設定、効果音などの複雑な設定を、毎回ランダムに、すべてコンピュータがやってくれます。あとはプレイヤーを登録するだけで、スマートスピーカーが恐ろしい声でストーリーを語り、効果音で脅かし、うまくゲームを進めてくれるのです。ボードゲームなのでまず、適度な重さがあるリアルな自分のチェスのようなコマを選びます。次にマップを広げ、駒を置き、サイコロを振って駒を進め、スピーカに自分のキャラクターを名乗り、玄関の3、ホールの5、拷問室の1など、進んだ場所の位置を言います。するとスピーカが、配置データに基づき、『怪しい気配がします、どうしますか?』などと聞いてきます。そうしたらそれは幽霊だ、罠だ、怪物だのどれかを制限時間内に選択して答えます。当たればうまく切り抜けた様子が、外れればダメージを受けた様子が、ナレーターによってドラマチックに語られ、キャラごとに命のポイントが自動的に増減します。運が良ければ回復アイテムなどがもらえる場合もあります。幽霊だったら、ゴースト、レイス、スペクターなどが出てきます。罠なら落とし穴、釣り天井、動く壁、機械人形など。怪物の場合は、バンパイア、狼男、ガーゴイル、ミイラ男などです。さらに怪物だった場合は、魔法じゃんけんで勝負します。チョキが攻撃、グーが防御、パーが封印の呪文です。スピーカの声に合わせて封印とか攻撃とか叫べばいいんです。じゃんけんの結果でポイントが増減します。また怪物を退治すると金貨や宝探しの宝が出てくる場合もありますよ。ポイントが0にならないように慎重にコマを進めながら、早く隠された秘宝を見つけた人が勝ちです」

 …バートの説明が終わりさっそくゲームをやってみる

 ポップコーンとチェリーソーダを補給していよいよ開始だ。

 ボード版を広げ、サイコロを振ってお化け屋敷のあちこちで宝探しをする、いたって普通のボードゲームなのだが、一流声優の声でナレーター、本格的な効果音が鳴り響き、けっこう引き込まれる。また、好きな場所やマス目を選んで進めるのだが、お化け屋敷の中でも、幽霊や怪物の出そうな場所とほとんど出ない場所があることも分かってきた。ただの廊下や床のマス目にはほとんど何も出ないし、宝もない、怪しい絵画やおかしな置物、クローゼットなどのあるマス目によく出るのだ。怪物が近づいたり宝のそばに行ったりすると効果音に変化が出てくる。その変化を聞き逃さずにいれば、幽霊や罠がありそうな場所もわかってくるし、大きな部屋の一番奥だとか、宝がありそうな場所には高い確率で怪物がいて、じゃんけん勝負に持ち込まれることは必至となる。だからどこのマス目を通るのかが勝負の分かれ目になるのだ。なるべく怪物に合わないように進むこともできるし、どんどんいろんな場所に行ってアイテムを手に入れたり強くなったりもできる。それに命のポイントや金貨のデータなども自動的に記録してあり、テンポもよい。声優や効果音の種類などを好きに変えられるし、テンポを上げたければ音声スピードを速くしたり、効果音を短くしたり、無しにもできる。メンバーによって難易度も変えられる。難しくすると、マップが複雑になったり、宝物が意外な場所にあったり、怪物が増えたりする。お化けや宝の場所も毎回変わるのでその都度新鮮に取り組めるのだ。驚いたのは最高難度にすると、マイケルボーンズダンサーズ、歩く冷蔵庫グスタフ、アンディザアンデッド、タランチュリア、アーマードラゴンなどの最強隠しキャラまで出てくる。

 AIに任せない場合は、タブレットを使って、落とし穴など自分でボードの仕掛けを設定できるし、お化け側と人間側で対戦することもできるという。

お化け側になれば、怪物をうまく使って強力な罠に追い込むなんて作戦も使えるそうだ。

 今日のゲームは怪物のいそうな場所を狙いすぎたバートが命のポイントを失って自滅、怪物の位置をうまく推理したサムが最初に宝を手に入れて優勝となった。

「いやあ、バート、これは面白い。何とも言えない怪奇ムードが満点、作者のグリフィスさんは天才だ。さっそく一つ買って帰ることにする」

 サムが大喜びで、ボードゲーム版とパソコン版を両方購入する。テリーも言った。

「罠や怪物の種類によって全部効果音が違うのに驚いた。コマやボードのデザインも怪奇趣味で凝りまくってるし、迫力も満点だね」

「いやあ、こんなに喜んでいただいてこっちもうれしいです」

 サムはこれからしばらくこのゲームにはまり込み、なんとネット上にこのゲームのファンクラブを立ち上げ、さらに同時発売のパソコン版でボードゲームをネットで対戦するサイトまで開設、のちにはこのゲームの初代チャンピオンにまでなってしまうのであった。

 サムの乗せ方がうまいのか、上機嫌のバートはまたさらにすごいことを言い始めた。

「サムさんたちが良ければ、テンペスト男爵やグリフィスさんを紹介しましょうか?ちょっと変わってるけど、面白くて優しい人たちですよ」

「えええっ、本当ですか?!ぜひ、ぜひお願いしますよ」

 喜ぶサム、テンペスト男爵に会えれば、ビッグフットや市民病院の怪物、男爵邸のゴリラなんかに関しても、何か分かるかもしれない。

 そのうち男爵のOKがとれたら連絡するとバートが約束してくれた。思いがけない収穫にニコニコしながら店を出る。

「ああ、面白かった。最後にカフェでくつろぐかな」

 そして二人でこの通りにある有名店に入る。

 ゼリーボーンズカフェ、半透明のゼリーを使ったオリジナルパフェが有名な店だ、不気味だけどインスタ映えもして、とにかくおいしいと評判だ。店の中はとてもおしゃれで、女性客が圧倒的に多い。

「え、これがグラスなの?」

 テリーが最初から驚く。人間の体をかたどった透明なグラスが目を引く。セクシーというよりちょっとリアルで怖い。このボディグラスのブルーのソーダの中に白い骨ゼリーを入れたボーンズパフェや、臓器ごとにフルーツのフレーバーや色が違う内臓ゼリーを入れたカラフルな内臓パフェが大人気だ。触感がコリコリしておいしい眼球タピオカソーダやフルーツトマト風味のマッスルゼリーも売れている。

 スカルマリアのコスプレをしたかわいいウェイトレスにサムが声をかける。サムが有名人だとわかって話が盛り上がる。

「ところで君はテンペスト男爵と会ったことある」

「何度かこの店にも来ましたよ。なんたってこのパフェの発案者ですからね」

「どんな人なの?」

「私たちにはとても優しいですよ」

 でも噂だと気まぐれでなかなか会ってくれないとか、不意にどこかに行ってしまうとか、難しい人らしいとも教えてくれた。

「なんでも最近、リビングに数億円かけて警備システムを作ったってもっぱらの噂ですよ」

「そりゃすごいねえ、どうもありがとう」

 ちょっと不気味なゼリーボーンズのお菓子がみんなに愛され、いろいろな広がりを見せているのがとてもよく分かった。

 テリーはビジネスホテルに戻ってから本部の連絡を受けた。なんと厳重警戒のあの地下の崩落現場への政府の調査員としての許可が下りたというのだ。詳細なテリーのレポートが軍の鉄のカーテンの端をこじ開けた感じだ。さっそく明日の午前中に行くことにして、もし来れればということでサムに連絡を取る。

「面白いわくわくする。もちろんオーケーだ」

 と答えが返ってきた。

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