7畳の部屋と月の灯り

@kiro_0218

第1話 俺の日常

「ただいま...」

と言っても返事はない。

それもそのはずだ、ここは会社の寮なのだから

あたりまえだ。

俺の名前はヒロキ今年で20歳になる社会人3年目の男だ、3年前は希望を胸に膨らませ今の会社に入社したのだが、理想と現実はかけ離れていて

毎日ストレスと戦う日々だ。

「今日もしんどかったな〜、若くて言いやすいからってあんな理不尽に怒るかねぇ?」

そう独り言を言いながらタバコを持って7畳の部屋を出て喫煙所へ向かう。ちなみに喫煙している事は会社に内緒だ。




「か〜、スッキリすんな〜」

タバコを吸うと本当に気分がスッキリする。

これが無いと仕事は出来ない。

「さ〜て、飯でも食うか...」

と、こういった感じで仕事の日は過ぎていく。

早く休みがくることを願いながら。




こんな日々を送っているとつい学生時代の事等色々甦って来たり、妄想にふけってしまう事がある。


今日はそんな日のようだ。

そうだ、俺の学生時代は、こんなじゃなかった。

今よりももっと...

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