なんやかんやで…………
宰相とお父様が旅立って3ヶ月が経ちました。
各王子達もしばらく滞在していたが、1ヶ月ほど滞在して、自分達の国へ帰っていった。
なかなか会議が王城にて白熱しているようで、遂にお母様が旅立ちました。
するとどうでしょう?
3ヶ月もの会議が嘘のように、あれよあれよと決まり、王政廃止の方向で決着が付きました。
今後は南のアルタイル王国をモデルに共和国となり、選挙で議長(国王)を決める国へとシフトしていくことになりました。
現在の国王様達は私たちのアルテミスに来て頂き、余生をゆっくり過ごしてもらう事になりました。
「な、なんだここは!?」
「夢を見ているのかしら!?同じ国にこんな先進的な都市があったなんて!」
国王様達はすっかり気に入ってくれて、今では仲良く散歩している姿が見掛けられます。
そして─
「…………お前達、死にたいのか?」
大魔人と化したお父様が二人を睨め付けています。
「何度でも言います!シオンと結婚させて下さい!」
そうなのです!私、シオンは二人から求婚されているのです!
「あらあら♪流石はシオンね。モテモテじゃないの~?」
お母様はいつも通り、ニコニコして見守っています。
「どうして私なの?」
「前回、1ヶ月ほど滞在していた時、魔物の襲撃で兵士達を癒して廻った君に惚れたんだ」
「あの慈愛に満ちた笑顔はいつまでも忘れられない」
二人はシオンの良い所を恥ずかしげもなく語ります。やめて!?恥ずかしからっ!
「でっ?どうするの?」
お母様はニコニコと言ってきます。
「待て!そんな事は許さんぞ!」
「そうだ!そうだ!」
お父様とお兄様が反対します!
「…………あなた達、黙りなさい。シオンが行き遅れてもいいって言うのかしら?」
「「うぐっ!?」」
あっさりと撃沈です!
そういう私はと言うと─
「お、お友達からで良いなら…………」
顔を真っ赤にしてモジモジするのでした。
『『『可愛い!!!!!』』』
こうして、まだまだドタバタな日常は続いていくのでした。
婚約破棄から始める国作り! naturalsoft @naturalsoft
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