本当にシュールで唖然としてしまうような世界観が魅力のSF短編です。
仕事帰りのサラリーマンが満員電車に揺られていると、唐突に後ろから話しかけてくる奴がいる。「我々は宇宙人だ」と。
初めは頭がおかしい奴に違いないと決めつけ無視していたが、相手の発言はどんどんエスカレートしていき……。
この男は本物の宇宙人なのか? 満員電車の中という逃れようのない状況でいかに主人公は危機を逃れるのか?
自称宇宙人の発言で気に入ったのは「現実で起こることなんて全部B級映画どまり」という所ですね。成程、我々の人生ドラマにA級はないのかもしれません。
しかし、ホラーというジャンルを含めばどうかな? さしものエイリアンも「現実は小説よりも奇なり」という言葉までは調査しきれなかったようです。
少し不思議系のSFが好きであれば是非!