ずっと

 それから、二人の日常が流れていった。


 朝、日の光が差し込む。まどろみから醒めると、いつもそばにはあなたがいた。おはようと言うと、あなたは深く頷いた。


 あなたは何も食べない。でも、私のごはんの時も、近くにいてくれる。おいしいと言うと、あなたはまた頷いた。


 散歩はいつも二人で出かけた。あなたの歩幅に合わせて歩けば、それだけで時間がゆったり流れる。


 そして、あなたは今日も、抱擁するのだ。


 物語みたいな毎日なんてなくたって、あなたには一日一日の、かけがえのない日々をもらった。


 これからも、ずっと……


 ずっと……

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