二回目の攻略

種族名 アンデッド・ドラグーン

名前 なし

体力 157255/157452

筋力 458990

魔力 245500

敏捷 382720     ▲

Lv 80

職業 竜騎士

スキル

『体力増強Lv23』『筋力増強Lv32』『魔力増強Lv25』『敏捷増強Lv27』『槍術Lv23』『爪術Lv17』『物理攻撃耐性Lv5』

特殊スキル

『体力自動回復』『魔力威圧』『魔力完全耐性』『精神完全耐性』『ドラゴンブレス』


 黒くただれたドラゴンの上に乗る、銀色の全身鎧を着た騎士。

 ドラゴンゾンビの上に乗る、アンデッドナイト。いや、その両方が敵なのだ。


 しかし、鑑定したステータスの数値は吸血鬼に比べて多少高いだけで、俺からすれば吸血鬼もアンデッド・ドラグーンも結局俺のステータスの1%にも満たないという意味ではなんの差異もなかった。

 一応、精神完全耐性があるから威圧で気絶はしないみたいだが。


 俺はさっきの吸血鬼戦で学んだことを活かしつつ、アンデッド・ドラグーンを魔力によって縛り付ける。

 魔力は俺の一部だ。魔力を棘のようにして、アンデッド・ドラグーンの騎士、ドラゴン両方に食い込ませてから、俺はあるスキルを使用する。


『体力吸収』『魔力吸収』


 体力吸収は入手した当初にこっそり使った程度だが、魔力吸収に至っては初めて使う。俺は鑑定でアンデッド・ドラグーンのステータスを観察しながら、体力をゴリゴリと削っていく。


「いちかちゃん!」


「わ、解った!!」


 アンデッド・ドラグーンの体力が残り100を下回った辺りで、いちかちゃんに声をかけ。いちかちゃんはアンデッド・ドラグーンにトドメを刺した。


《エクストラボスの討伐が確認されました。エクストラボスのノーダメージでの討伐が確認されました。魔力のみでの討伐が確認されました。報酬として魔力以外のステータスの元数値に+3000、魔力のみ+7500されます。全てのスキルレベルが+15されます。

 また、称号『強者の余裕』を与えられます》


 俺は鳴り響いた機会音声の音を聞き終えてから、真っ先にいちかちゃんのステータスを確認した。


名前 小林いちか

体力 101億2604万7000/101億260万8000

筋力 9659万4800

魔力 299億4373万6000

敏捷 5824万2600     ▲

Lv 48

職業 なし

スキル ▼

『柔軟Lv30』『体力増強Lv21』『体力増強Lv18』『体力増強Lv16』『体力増強Lv16』『筋力増強Lv16』『筋力増強Lv16』『筋力増強Lv16』『魔力増強Lv52』『魔力増強Lv22』『魔力増強Lv20』『魔力増強Lv18』『演算Lv22』『鑑定Lv90』『アイテムボックスLv19』『超回復Lv17』『超再生Lv16』『敏捷増強Lv17』『敏捷増強Lv16』『体力強化Lv16』『体力強化Lv16』『筋力強化Lv16』『敏捷強化Lv16』『魔力強化Lv17』『魔力強化Lv16』『ダメージ軽減Lv17』『ダメージ軽減Lv15』『ダメージ軽減Lv12』

特殊スキル

『審美眼』『スキル重複』『体力自動回復』『精神完全耐性』『物理完全耐性』『魔力完全耐性』『アイテムストレージ』『真眼』『魔眼』

固有スキル 『慧眼』


「ぶっ……」


 なんじゃこのステータスは!!

 いや、大幅なレベルアップと、攻略報酬で元ステータスが馬鹿みたいに底上げされて――筋力敏捷体力が5815、魔力に至っては16680になって。

 おまけに、この前いちかちゃんに『伝授』した増強強化系のスキルが纏めて15もレベルが上がったわけだし、おまけに俺の称号の数値の暴力もあるから、そりゃそうなるかって感じだけど。


 それにしても凄まじいステータスである。

 特に体力に関しては俺以上である。その他のステータスは、去年の俺と比べてもやや劣ってはいるが、しかしそれでもとても高い。

 少なくとも、あの馬鹿高い体力込みで俺が強めに抱きしめても壊れるみたいなことはないだろう。


 俺は嬉しさのあまり、力強くいちかちゃんを抱きしめた。


「え? ええ!? 靖くん、ちょ、ちょっと苦しいよ……」


「ずっとこうしたかった。いつも一緒にいるとき、間違ったら壊れちゃうんじゃないかって怖かった」


 俺がそう言うと、いちかちゃんも抱きしめ返してくれる。


「うん」


 人間は抱きしめられると、心が落ち着くと言うけれど。俺は嬉しさと、ふれあえる喜びで心がもの凄くドキドキと騒がしかった。

 俺は一頻り、満足するまでいちかちゃんを抱きしめた後自分のステータスも確認する。


名前 佐島 靖 

体力 140億6630万8000/140億6620万8000

筋力 74億4681万6000(100)

魔力 30兆7288億6425万(100)

敏捷 7億4681万6000(100)     ▲

Lv 65

職業 なし

スキル ▼

『鑑定 Lv55』『敏捷増強LvMAX』『敏捷増強Lv52』『体力増強LvMAX』『体力増強Lv76』『筋力増強LvMAX』『筋力増強Lv52』『超回復LvMAX』『超再生Lv82』『並列思考Lv39』『魔力増強LvMAX』『魔力増強LvMAX』『魔力増強Lv84』『農業Lv42』『教授Lv58』『柔軟LvMAX』『ダメージ軽減LvMAX』『ダメージ軽減Lv3』『魔力効率増強LvMAX』『魔力効率増強Lv51』『遊泳LvMAX』『魔力強化LvMAX』『魔力強化Lv7』『隠密Lv80』『体力強化Lv68』『敏捷強化Lv52』『筋力強化Lv52』『経験値増加Lv40』『アイテムボックスLv77』『経験値増加Lv45』『料理Lv19』『裁縫Lv17』『言語理解Lv23』

特殊スキル

『精神完全耐性』『俊足』『剛力』『体力自動回復』『魔力操作』『魔力吸収』『魔力完全耐性』『魔力解放』『魔力威圧』『超演算』『物理完全耐性』『瞬歩』『縮地』『神速』『加速』『体力吸収』『体力貯蓄』『審美眼』『関節可動域増加』『金剛力』『筋硬化』『筋力威圧』『阿修羅』『スキル重複』『体力自動回復』『鮫肌』『雲隠れ』『スキル伝授』『軟体骨格』『アイテムストレージ』『真眼』『超遊泳』

固有スキル

『反復試行』

称号

『蹂躙する者』『数値の暴力』『魔力のゴリ押し』『強者の余裕』


 新しく得た称号『魔力のゴリ押し』は、相手の『魔力耐性』『魔力完全耐性』を無視した上で、所有者の魔力ステータスを2倍にするらしい。

 そして、強者の余裕は体力が9割以上残っている場合被ダメージを半減にして、相手に与えるダメージや所有者の移動速度、魔力密度を倍増させる効果があるらしい。

 要するに、体力9割以上残っている場合実質全ステータス二倍って訳だ。


 その上で、魔力以外の元数値もダンジョン報酬や日頃鍛えている成果を合わせて、20800。魔力も39500に増えていた。

 その上で15ずつ上がった増強強化を加味すれば、納得は出来るが、しかし見る度に凄まじいステータスである。

 とは言え、筋力70億とかヤバすぎるし、魔力の30兆に至っては最早意味がわからなかった。


 と、そこで俺は気付く。


「ね、ねえ! い、いちかちゃん……さっき思わず思いっきり抱きしめちゃったけど、大丈夫だった!?」


「う、うん。大丈夫だったよ」


 心配していちかちゃんのステータスを見てみると、体力は満タンだった。

 しかし、俺といちかちゃんの筋力ステータスは二十倍近くある。体力が十倍あって、毎秒1%ずつ体力を回復する『自動回復』それに加えて魔力で体力を回復出来る『超再生』があるから実質0に抑えてるのかもしれないけど。


 つまり、回復してるだけでダメージ自体は受けてるんじゃないか、と思う。


 もしかしたら、あの抱擁は俺の想像以上にいちかちゃんに苦しい思いをさせていたのかもしれない。

 なにせ約18倍。俺といちかちゃんの筋力ステータスは2歳児とまぁまぁ鍛えている成人男性くらいの差がある。


 いちかちゃんも強くなったし、今までよりは気軽に触れられそうだけど。それでも大事に扱わないとなぁ、と改めて再認識した。

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