第26話 04時19分
女子生徒との約束をすっぽかされたというか。からかわれたのかは、わからないまま。それから数日。
いつものように、図書室にいる。いないと帰宅部になるので、また、あの担任がうるさくなるから。
まだ、数日だが、あの日から、学校で、あの女子生徒を見ていなかった。そして、 俺の中では、やっぱりからかわれていたのか。みたいな感じになり。いつも通りというのか。1人で学校生活。という感じに、戻っていた。
すると、知らない生徒同士の話が、たまたま耳に入ってきた。
「…………したみたいで、私が急遽図書委員」
「この時期に?親の都合かな?」
「わかんない、前日まで、普通にいたのに、次の日、急に転校だって」
「なんかしたんじゃない?」
「そんな感じは、なかったんだけど、クラスでもさ。静かで、ザ、図書委員が、似合うような人だよ?いつも本持ってるし。読んでるし」
「人は、見た目じゃ、わかんないよ?」
「そうなのかなー。あー、でも、下校時間まで、長いなぁー。まだ、16時19分じゃん。暇ー。帰りも、遅くなるじゃん。暗くなるし」
「あ、そうそう、最近なんか、事故か事件あったらしいし。気をつけなよ、帰り」
「事故?知らなーい」
「え?ニュース見ないの?普通にしてたよ?この辺りだったし」
「あんま興味ないから。ニュースって、イケメンが出るドラマなら興味あるよ?」
「はいはい」
2人の話し声は、よく聞こえた。
普段は、静かな場所だから、話している人がいると、図書委員の人や図書の先生が。注意したりしているが。今日は先生も留守らしく。その図書委員代理?みたいな人たちが、話している状態だからよく聞こえてきた。
話はちょうど俺が約束し。翌日から急に会わなくなった女子生徒のことのように、俺は思った。いや、そうだろう。約束したら来なくなった。嫌がらせだったのかとも、先ほどまで、思ったが。急に転校?したのだろうか?あの2人に聞いてみようか、思ったが知らない生徒。
おまけに、女子生徒は、話しかけにくい。全く接点ないし。難易度が高すぎる。
結局、俺は話しかけることはできなかった。
今の俺的に、1番いいのは、本人が、けろっと出てきてくれたらいいが――その雰囲気は今のところ全くない。
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