第21話 23時24分

「マジか……」


 本当に、階段を上ったら。屋上へのドアがあった。俺3年間居たのに、ここの存在知らず。初めて来た。何故か、案内人が知っているとか。まさか、長瀬の姿をしているから――その何かを読み取った。は、ないか。ないよな?


「ほら、言ったでしょ?あとは、開いているか――」

「いや、それはないだろう。南京錠?あるし」

「でも、意外と、こういうところって、みんな知らないだけで、実は壊れているとか――、、、」


 そんなことを言いながら案内人がカギを触ると――。


 ――ガチャ


「ほら」

「……嘘だろ?」


 南京錠は飾りだったのか。カギが閉まっていなかったのか――開いていた。開いて良いのかよ。


「じゃ、開いたし行こうか」

「……」


 また、腕に捕まって来た、案内人に引っ張られるように、俺中学校の初の場所に、卒業してから、足を踏み入れる。


 ドアの向こうは、普通に階段が続いていて、少し上ると、さらにドア。

そこは、カギがあるが、内側。こちら側から閉めるものだったので、普通に開けれた。


 そこのドアを開けると――――。


「真っ暗。そして、広いな。」

「ですね。あ、星が、きれいに見えますね」

「……ホントだな。まあ、このあたり暗いから」


 そこは、まあ、イメージしていた感じの屋上だった、室外機?とかがあり。あとは、特に何もない。そして、案内人の言ったように、暗いからか。ちょっと空に近いからか。星がきれいに見えていた。


「じゃ、ちょっと、その辺に座って、あなたの中学の話聞きましょうか」

「意味わからん流れなんだが」

「ここならいいじゃないですか。邪魔入りませんよ?中学の話を通学していた学校の屋上で聞く。ですね」

「それのどこがいいんだ」

「いろいろ思い出せるかもですよ?」

「――――ないだろ」


 中学の時、もちろんぼっち。相変わらずのちょっかいも多い。小学校から同じの奴らと、そのグループと仲良くなった、他の小学校のグループが加わり、さらに、ちょっかいやらは、多くなった。さらには、2年の時か。担任の先生が、青春時代、今しかできない部活に、励めやらやらで、帰宅部を絶対に、認めない担任にあたり。まあ、部活に入ってない俺、はじめの頃、毎日言われた。毎日毎日毎日毎日毎日。週5で毎日、部活入れ。と。入ったら楽しい。とか、言ってたが。全く楽しそうなイメージがない俺。絶対に入るつもりはなかった。そのため、担任とは、毎日、放課後呼び出され、揉めるみたいな生活だった。


 そして、しばらく揉めた結果。っか、あれこそ俺よく引きこもりに、ならなかったな。毎日担任に、入りたくない部活に、入れ入れ言われてて、と、余計なことまで考えつつ。


 結果を話せば、帰宅部に、ならなければいいんだろ。と、俺は思い。面倒だが、放課後図書室に通った。毎日授業終わったら図書室。そして、下校時間までいた。


 部活には、入ってないが、自主的文化活動みたいな。この学校は、文化部がほぼなく。文芸部的なのは、もちろんなかった。また、部活ではないが、図書委員やらも、すでに、決まったあとなので、俺は、無理矢理だが、文芸部みたいなのに、入りたかったが。無いから入れない。

 だから、勝手にしている。みたいなんで、まあ、帰宅はしてないから。担任の帰宅部は、認めないやらは、まあ、守った。そして、こちらの、部活には、入らないも維持。まあ、微妙な感じだが。担任は、それ以上何も言ってこなくなった。今思うと、こいつはダメだと。諦められたのだろうとか。思っている。 面談やらでも、触れてこなくなったし。


 そして、この図書通いが。まあ、そのなんだ。長瀬と、初めて会った場所でもある。まあ、隣で、長瀬の姿している偽物の奴には、ここまでは、言わないが。


「なるほど、なるほど。で、あなたは、図書室に居たと」

「まあ、そうだ」

「で、初恋の人会った」

「…………」

「でしよ?」

「――――違うな」

「いや、そうですね。わかります」

「なんだよ、おまえ実は、俺の事全部理解した上で、あっちから、こっちの世界来てるのか?」

「いえいえ、詳しくは、知りませんよ?」

「……もう出るぞ、中学なんかで、日付変わったら、いつ死ぬかわからないんだろ。中学での不審死とか嫌だからな」

「まあ、正しい判断ですね。星が綺麗だから、もう少し見ていたい気もしますが」

「じゃ、1人で残れ」

「無理ですね。あなたのそばにいないとなので。あなたが居てくれないと」

「――でも、まあ、今日は時間的にも、こんなところで死んだらだからな、移動だ」

「じゃ、また、くっついて、戻りましょう」

「1人で歩け」

「いいじゃないですか。サービスサービス。女の子と急接近ですよ」

「いらん」


 ふと、俺は、今ダッシュして、この案内人から、離れたらどんな反応するか思ったが――大変面倒な事が、起こりそうだったから、大人しくくっつかさせた。


 なんか、ダッシュしたら、1人になった怖さで、動けなくなり。大泣きされそうな、イメージが勝手にだがあった。だって、やっぱ震えている気がするから。このお隣にいる案内人さん。

 そんなこと思いつつ、2人で、屋上のドアやら閉めて、入ってきた教室まで、戻った。教室の時計は、23時24分。結構な時間不法侵入していたみたいだ。早く出よう。ホント早く。

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