(三)-2

 でも最後に訪れた式場のお姉さんに、結婚相談所に行ってみるといいとアドバイスをもらったので調べて速攻で行ってみた。

 息を切らしながら事務所に入ると、もう中年の域をすでに脱した、最近お孫さんもできたのではないかと思われるような年代の女性が対応してくれた。そして牧師さんと、知人が運営するという結婚式場のスタイリストさんを手配してくれた。

 そうして僕は病院の一室で結婚式を挙げる準備をした。まずは未来子さんには着替えてもらった。未来子さんは体力が落ちていてすぐには着替えられなかったけど、スタイリストさんに手伝ってもらって着替えてもらった。そして僕も病院のトイレを拝借してタキシードに着替えた。

 病室に戻ると、未来子さんは着替えを終えていた。ウェディングドレス姿だ。化粧もしてもらって以前のような生気のある顔になっていた。そして牧師さんを病室に招き入れた。


(続く)

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