(二)-10

 彼女は検査のためのちょっと強めの薬を飲んでいて、しばらく出勤はできなさそうと話してくれた。

 「検査って大変なんですねー」と僕が言うと、「現代医学は科学の粋を集めたものよ。この大学病院には最新鋭の設備があるの。でもそれを使って調べるのに、薬を飲む必要があるのよ。でも検査が終われば、また無事に日常生活に戻れるわ」と返してくれた。

 僕は「待っていますよ! 帰ってきたら、またプロポーズしますからね!」と言って病室を出た。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る