(二)-2

 僕も呼ばれたので、進捗の報告をした。実際、彼女のいない午前中に客先へしなければいけない連絡が三件あったのに、未来子さんの事を考えていたらすっかり忘れてしまっていた。そしていつも通り、「あんた、何やってたの!」と怒られた。でも今日はそれだけでは終わらなかった。というか、終わらせなかった。今日も未来子さんにプロポーズしたのだ。一応周囲には聞こえないように、だが。

 当然その返事は「ありえない」だった。そして別室に行こうと言われた。


(続く)

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