何も無い……ボロボロの世界で主人公が目覚めるところから物語はスタートします。ヒロインと出会って、ハラハラドキドキ体験があって、この世界の秘密を調べて……。ディストピア小説に出てきそうなゾッとする設定が待っています。そして物語の中盤、「一緒に生きていこう」と誓った主人公の前から、ヒロインがドロップアウトします。絶対に、えっ⁉︎ となるはずです。でも、一気に読み進めてください。SF作品が得意とするような、ストーリーが収束していく展開に酔いしれること請け合いです。……心の交流、愛と生命、ロボットと自我。こういうテーマが好きな人には刺さる良作です。10万文字という分量もGOOD!