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明け方の4時頃。寝苦しさで目が覚めた。初夏のジメッとした空気が喉に張り付いて、不快感がする。頭の下半分に鈍い痛みもある。咳をして、頭を抑えて、ベッドから体を起こした。

朝は大嫌いなはずなのに、人一倍早起きなのが昔から嫌だった。自分の意思で起きたのに、いつも何かしらの不快感と体の不調に苛まれる。不器用なのか、はたまた心と頭が寄り添っていないのか、昔から何につけても上手くいかない。

床に置いた襟の伸びたTシャツを引っ掴んで、パジャマを着替える。長い髪を低い位置でふたつに結んで、首に朱を巻いた。

私が『照元日生』になる瞬間。

大丈夫、と今日も自分に言い聞かせる。

クローゼットにしまったアコースティックギターを持って、家を出た。

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