恋人について〔ランテ、セト、ユウラ、テイト〕
ラ「そういやテイトの恋人ってどんな人?」
ユ「あたしも興味あるわ。あんた全然そういう話しないわよね」
セ「堂々と公言してれば、もっと休暇も取りやすかっただろうに」
テ「ちょっと待った、ランテは僕が直接話したけど、ユウラとセトはなんで当然のように知って――」
ユ「それはほら、うちには耳が早くてお喋りな情報通がいるでしょ」
テ「ああ、リイザ……」
セ「それ以前になんとなく察しはついてたけどな」
ユ「まあそうね」
テ「僕、ほのめかしたりしたっけ?」
ユ「手紙よ。家族にしては頻繁だと思ってたのよ。遠征明けとか、まとめて何通も受け取ったりしてたでしょ?」
セ「他にも、長期休暇の後は不気味なほど優しいって兵の間で噂になってたりとかな」
テ「僕はいつでも優しいんだけどね」
ラ「よく言うよ……」
テ「ランテ、何か言った?」
ラ「別に何も!」
ユ「で、どんな人なのよ?」
テ「優しい人だよ。穏やかで温かな人で、いつも笑ってくれるんだ。女性らしくて、でも芯は強い。大人びてると思えば突然子どもっぽくなったり――あっ、ごめん、つい」
ユ「幸せそうで何よりよ」
ラ「会ってみたいなあ」
セ「結婚は考えてないのか?」
テ「いつかはと思ってるよ」
セ「もしうちの人手不足を気にしてのことなら、それはどうにかする。お前には教官を専門にするって道も」
テ「ありがとう。でも実戦部隊にいることが理由ってわけじゃないんだ。ちょっと実家ともめててね。それが片付いたらすぐにでもと思ってる」
ラ「早く和解できるといいね」
テ「そうだね。ありがとう」
セ「死ぬなよ」
テ「死なないよ。僕は誰かさんと違って無茶はしないからね」
ラ「満面の笑みで皮肉……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます