第21話 ゲスな領主を成敗

次の日、ゲスコインの屋敷に向うハリー一行。

メンバーはハリーとその家族3人とエギルとローズ。そして後一人仮面を被った黒いローブの人がいた。

すると子供達がハリーに


「パパ。その仮面を被った人はだれ?」


「パパ。その仮面を被った人は誰なのですです?」


「それは内緒だから、後でわかるよ。」


「「了解!」」


リリがついでに

「二人とも、屋敷に入ったら、やんちゃはダメですよ? いい?」


「「なんで?(なの?)」」

2人は言うと


「何ではないのよ? いい? ふ・た・り・と・も。」


「「イエッサー!」」

と子供二人は背筋を張って言うのだった。

...いつもながら、軍隊だぞ? 分かっているのか???


「エギルさんとローズさん。準備いいです?」


「はい。準備いいですよ。」


「それじゃ。ローズさん。よろしくお願いしますね。」


「はあい。」

ローズは屋敷にいる警備兵に声をかけた。


「すいません。領主様に呼ばれましたチェリー商会のローズです。」


「聞いているぞ。お前1人だけ入っていいぞ。他はダメだ。」


「そう言わないでよ? そこの君達。」

エロい声で言うローズだが、


「そんな甘い声で言っても規則は規則だ。」


「そんな事言わないでよ~。」


「ダメだと言ったらダメだ!」

警備兵は怒鳴りつける。

すると仮面の被った人が警備兵に声をかけると警備兵は青ざめた顔になって


「すいません! どうぞお通り下さい!」

と言って門を開けてくれた。

全員は中に入って大広間に案内されて、各座席に座るとすぐにゲスコインが出てきて声を出したのだった。


「これはこれはローズ様って、他の方は呼んでいないのだが?」


「それは気にしないくていいぞ?」

ハリーはそう言うとゲスコインは、


「エギルのいたのか! なんのようだ!」


「あんたに話があってな。ローズに着いて来たのだ。」

ローズはゲスコインに


「領主様。返事の件を言いに来たのですか?」


「ほほう。ワシとの結婚は決まったのか?」


「いいえ。断りします! 何であんた見たいなゲスでデブでバカな男の妻になるのよ! 私は其処のエギルと結婚しますので、ほっといて下さい!」


「「「「そうだ!そうだ!」」」」

ハリー一家は合唱をするのだった。


「ローズ! 借金は返せ! 返さないのならお前はワシの性奴隷じゃあああ!」

と高笑いをするゲスコイン。

更にゲスコインは


「近衛騎士団長! ローズ他を捕らえよ! 男達は殺してもいいが、女子は殺すなよ! 分かったか!」

ゲスコインは近衛騎士団長に言うと騎士団長は剣を向けた....ゲスコインに!


「お前! ワシの言う事が出来ないのか! ワシは領主だぞ!」


「うるせええ! このゲスかあああ!」

近衛騎士団長はゲスコインを腰にフルスウィングした...。


「な....ぎぇえええ!」

ヒキガエルの様に叫ぶゲスコイン。

そして仮面の人が話始める。


「ゲスコイン男爵よ。お前の悪事はもうバレているのだ。大人しくしなさい。」


「誰だ! お前は!」

ゲスコインは叫ぶと仮面の男は仮面を外した...。その顔を見てゲスコインは...。


「あ..な..た..は。何でここにいるのですか?」


「私はアレン=ラインハイトだ。この国の第一王子だ。」


「「ええええええ!」」

驚くエギルとローズ。

更にアレンは


「そこにいる家族は私の叔父上である」


「ジョージ=ハリソン=ラインハイト侯爵だ。」


「その妻リリアンヌ=ラインハイト。」


「グリン=ラインハイトだよ?」


「フィル=ラインハイトなのです。」


「「「えええええええ!」」」

更に驚く、ローズ他ゲスコイン。

そしてハリーは


「おい。ゲスブタ。お前の仲間の魔族は即死したから安心して捕まれ。」


「分かった? キモデブ。」


「デブちゃんだ。」


「キモいデブさんなのです。」

ハリー一家はそろって言った。


「グリンちゃんとフィルちゃん。この方の本当の名前はね...「ゲスでデブで腹黒豚」よ。いい?」


「「はーい。ゲスデブハラグロブタ領主さん!」」

おいおい....。


「ゲスコイン男爵よ。国王からお主にご報告がある。」


「なんででしょうか?」

青ざめるゲスコイン。


「ゲスコイン男爵。このボーンの領主の解任を命ずる!」

アレンはそう言うと近衛騎士団長に


「近衛騎士団長よ。ゲスコインを捕らえよ! 王都に連れて帰るぞ! その後ゲスコインは処刑する!」


「了解しました。」

近衛騎士団長に捕まったゲスコインは檻に入れられた。


そしてアレンは

「エギル=ヨカッターよ。そなたをこのボーンの領主を命ずる。それとローズ=チェリー=ボーンとの結婚を認める。それでエギル=ヨカッター=ボーン男爵を名乗るがよい。」


「ありがたき幸せでございます。」


領主の件は終わったのだった。


「叔父上。これでいいのですか?」


「甥よ。ナイス判断だ。さすが次の国王だな。」


「いえいえ。それで叔父上達はその後、どうなされるのですか?」


「色々と各地を回ろうかと思う。」


「それなら。伯母上に手紙が来ています。」


「私に手紙って。なんだろう?」

リリはアレンから手紙を貰い読んでいくと、


「え~と。魔法学院の学院長からだ。魔法学院に来て欲しいだって。」


「いいじゃないか? リリ。次は魔法学院に行こう。」


「さんせい~。ママの学校に行こうよ。」


「ママの学校に行きたいなのです。」


「分かったわよ。魔法学院に行くわね。」


「「やったー!」」

喜ぶ二人の子供。


「伯母上と叔父上。それならこれを渡します。」

アレンはハリー達にメダルを渡すのだった。


「これは?」


「このメダルは王家印のメダルです。これを見せるとこの国の王族の証明となります。既に叔父上と伯母上の血をこのメダルに垂らしているので、しかも紛失しても奪われても帰還機能が付いています。もしも他国で何かあればこれが役にたちますよ。」


「分かった。受け取るよアレン。」


「もらいますわ。アレンさん。」

ハリーは王家印のメダルを受け取った。

つまり、このメダルは何かあればこのメダルを見せると王族としての行動が出来るのだ。まるで....水〇黄門みたいに....。


そうしてボーンの騒動は終わったのだった。

その夜もハリーとリリはいつもの夜の営みを20回するのであった...。


こういうのばっかだなああ.....バカエロ夫婦め.....。

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中年戦士とツンデレ賢者の凸凹漫遊記 松狼 @mute175118

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