第17話 冒険者ギルドボーン支店

ハリー達は冒険者ギルドに入って受付嬢に声をかけると、


「いらっしゃいませ~! 私はこのギルドで一番のアイドル受付嬢のミシルでございます。ご指名ありがとう! それでご用件は何でしょうか?」


....こいつ、受付嬢と言うよりキャバ嬢見たいだな....。ってこの世界にはキャバ嬢って職業ありません!


「護衛依頼の完了報告に来た。よろしく頼む。」


「はーい。護衛完了報告1件はいりま~す。」


「おい。それマジで言っているのか?」


「そうですよ~。え~と。完了確認したので報酬は金貨2枚です。どうぞ~。」


ハリーは金貨2枚を受け取った。


「ここで安全な宿はあるか? 出来たら俺達家族が入る部屋があればいいのだが?」


「ありますよ~。 隣に情報カウンターあるので聞いて下さいな。ロビンちゃん。一組指名入りました~。」


「それやめえい!」


ハリー達はキャバ嬢の隣のカウンターに向うと


「お待たせしました。ご指名のロビンと申しますワン。」


おいおいおい.....。このギルドってこんなのが多いのか?

まあオネエもいるからしゃあないか...。


「すまんが、宿を探している。希望は俺達家族全員が入れる宿でセキュリティがあるの方がいい。」


「それなら、ヨカッター商会が経営している「アルゾック」が良いかと思いますワン。場所は此処から東に向って300メートル先にありますワン。見印は筋肉男がY字で描かれている看板がそれですワン。」


ヘレンはそう言って席を外した。


「貴方。ヨカッターさんの所に行くの?」


「その方が良さそうだ。」


「それでいくよ。パパ。」


「行くのですです。パパ。」


「じゃあ。行こうか。」


「「「アイアイサー!」」」

女子全員が合唱で返事をした。


....おい、ハモるなよ....。

ハリーは心の中でそう呟いた。


ハリー達はヨカッター商会のお店に着いた。

ヨカッター商会の店は三階建てで中は賑わっていたのだった。

中に入ると一人の店員が声をかけて来たのだった。


「いらっしゃいませ。どのようなご用件でするか?」


「すいません。会頭にエギルさんをお願いしたい。」


「会頭ですが? アポイントは取っているのですか?」


「いいや。取っていない。」


「ならお帰り下さい。アポがないとお通し出来ません。」


「エギルさんに何かあったら相談してくれって言われたから、相談に来たのだが?」


「はあ?」

店員は変な顔したが、すぐに元の顔になってこう言った。


「ならば、その隣の女性と一回夜の営みをしてくれたら呼んであげるよ。その女性中々の上物だなあ。胸がないがまあいいでしょう。」

店員はリリにエロい顔をして答えた。


「あのうね。あんたみたいなチンチクリンに相手する訳ないじゃん。いい加減にしないと殺すわよ。」


「やってみろよ。会頭に合わせないぞ? なあ。一緒に愛を語ろうや。そこの爺より俺の方がデカくて気持ちいいぞ?」


....見た所お前の股間俺より小さいぞ?....

そうハリーは思っている時に一人の男が声をかけて来たのだった。


「おお。ハリーさん達ではありませんか?」


「アビルさん。」


「アビル支店長。知っているのですか? この筋肉男を?」

店員がそう聞くとアビルは怒りの声を出した。


「お前....。誰に物を言っているのだ? この方は会頭をお守りした冒険者達だ。何かハリーさんに失礼な事を言ったのか?」


「え? 会頭のお客様にその様な事をしていませんよ。」

店員はヘコヘコ謝っていると女子三人が厳しいツッコミをしていく。


「アビルさん! この人、私をナンパしたのよ。しかも胸なしと言われてすごく怒っています!」

とリリ。


「おじさん。ママを犯そうとしていたよ。このチビ君が。」 

とグリン。


「おじさん。ママに失礼の事を沢山言ったのです。しかもママは今大魔神状態になっているのです。」

とフィル。お前って何で大魔神って言う言葉を知っているのだ?....


「そうか....。お前後でお仕置きだ。こいつを地下牢に閉じ込めろ!」

アビルがそういうと後ろから他の店員がリリをナンパした店員を捕まえて連れられて行く。


「俺は何もしていない! 支店長。この冒険者が嘘を付いている!」


「うるさい! お前は以前から若い女性をナンパしているのを見ていたから、皆にに監視していたのだよ。連れていけ!」


「ひいいいいい!」

ナンパ店員は悲鳴を上げながら連れられて行くのだった。


「すいません。ハリーさん。会頭に御用でありますか?」


「実は宿を探していまして、ギルドからエギルさんが宿を経営していると聞いて部屋があるかと聞こうと思いまして。」


「そうですか? それなら私が宿に連絡をして手配させましょう。ご希望はありますか?」


「一部屋で良いので家族全員が泊まれる場所があればいいので。」


「分かりました。3分間待って下さい。」

とアビルはそう言って席を外した。

3分間って....インスタントラーメン見たいな話ですのう....。


3分後、アビルが戻って来て


「ハリーさん。手配出来ましたので行って下さい。受付に私の名前を出したら問題ありません。」


「ありがとうございます。」


「その代わりにハリーさんにお願いがあります。」


「お願いとは?」


「それは明日此処に来て欲しいのですが、会頭直々の依頼となります。」


「分かりました。では失礼致します。」

ハリー達はヨカッター商店を後にして宿に向った。

宿に付いて受付の人にアビルさんの紹介と言うと


「ハリーご家族様ですね。アビル支店長から聞いています。部屋は303号室です。それとアビル支店長から言いつけで料金はいただきません。」


「どういう事?」


「アビル支店長からハリー様一同はエギル会頭の恩人であるので最上級のおもてなしをしてくれと言われました。」


「貴方いいじゃん。」


「それではお言葉に甘えましょう。」

ハリーは案内係に連れられて部屋に向った。

部屋に入るとそこは.....。


「いやん。なにこれ?」


「パパ。すごいです。このベット大きくて丸い。」


「パパ。ペットに水が入っていますです。しかもこのベット回転しているのですです。」


つまり.....回転丸形ウオーターベットであった.....。

しかも上には一面鏡張りになっているし....。しかも浴室も大きくて丸ししかも泡も出てくるお風呂だった...。

この部屋は丸で何処かのラブホテルの巨大版であったのだ....。

ハリーは心で呟く。


おーい! ここラブホテルじゃんかあああああああ!


ハリーのツッコミが心の中に大きく響くのであったのだ。

その後、夕ご飯を食べたバカ一家は全員で泡風呂に入り、


「これ、すごいよ。体がほぐれる~」


「泡で気持ちいいよお。」


「気持ちいいですです。」


家族全員満足して寝るのだった。


ただし、ハリーとリリは激しい運動を10回戦をして最後は疲れて寝るのだった...。


この二人は子供が寝ている時にそういうのは良くないと思うのだが.....。



△△△△△△△△

お待たせしました。再開しました。この後もバカ一家の冒険を楽しみにして下さい。

当分は週2回のペースで連載していきます。

一応メインは「魔銃士物語」でダークファンタジーとなっています。

「転移して若帰った男の異世界冒険日誌」は2月15日頃新章開始となります。

こちらは同じく週2回ペースで書いて行きます。

「中年戦士とツンデレ賢者の凸凹漫遊記」はドタバタ&下ネタ満載のコメディタッチであります。

今後とも3作品をよろしくお願い致します。

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