第16話 バカ家族と盗賊のコント

「おい。出てこい 盗賊ども!」

ハリーは大声で人影に向って叫んだ。

すると盗賊団とみられる荒くれが大勢出てきた。


「なんだあ? もうばれているのか?」

リーダーらしき大男が言った。


「お頭よ。そこの中年親父の隣の女なかなかいい女だ。だけど胸がないなあ。」


「胸がないのは余計だ!」

リリが突っ込みを入れる。


「おおお。そこの女。俺の性奴隷となれ。壊れるまで沢山しようぜ。」


「嫌に決まっているでしょう。このでかぶつ。」


「お頭。そこの子供もなかなかいい上玉ですぜ。俺が欲しいわ。」


「キモイよお。パパ。」


「キモすぎです。」


「俺はあの女を食べるとするか。お前たちはその子供を食べていいぞ。」


「ナイス。お頭。」

ハリーの無視して話を盛り上げる盗賊達。


そこで女子達はハリーに問いかける。


「あなた。そこのゴミを燃やしていい?」


「パパ。キモイ人黒焦げにしていい?」


「パパ。この人キモイなので倒していいですか?」


「おい。お嬢ちゃん達。何を言っているのだ?」


「聞いての通りよ。あんた達を地獄に落とす相談ですわよ。」


「はははは。俺達はここを拠点にしている盗賊団「紅の牙」に相手にそういう事いうのだな?面白い倒せるのなら倒してみろ。」

盗賊団は剣を持って戦いの準備をしている。


「リリ。グリンそしてフィル。ちょい待ち。」

ハリーは女子達を止める。


「おい。そこのゴブリン盗賊団。」


「誰かゴブリン盗賊団だあああ。「紅の牙」だって言っているだろうがああ!」


「「紅の牙」って名前負けしているぞ? ゴブリン盗賊団の方が似合っているぞ?


「あなた。ゴブリン盗賊団より。「赤い豚」の方がいいじゃん。」

とリリ。

「パパ。「赤いカモ」でいいかも~」

とグリン。

「違います。フィルは「真っ黒な腹黒豚」さんがいいなのです。」

とフィル。


「お前ら! よってたかって言いたい事言いやがって!」


「本当じゃん。旦那が言ったゴブリンでいいわ。かかってきなさいよ。」


「妻よ。ここは俺に任せてくれないか?」

ハリーはそういって盗賊団の前に立つ。


「お前から先に倒してから、女達が犯されているのを見て死にな。」


「いやあ。実はな子供はともかく。この人はすでに俺の女で毎日10回以上犯しているからお前にはあげない。」


「やだあ。そんな事を子供たちの前に言わないの。」

リリは恥じらいながら赤く染まっていた。


「なので、ゴブリン達よ。かかってきなさい!」


「おい野郎ども! 行くぞ!」


「おーーーーーー!」

盗賊団はハリーに襲い掛かるが!


「ぎょええええ!」


「ぐはああああ!」

と大声に叫びながら倒れていく。いわゆる秒殺である。

ボスと思う大柄の男はハリーに攻撃してきた。


「くらえ! ぎょえええええええ!」

ボスは1秒で倒れた。


「すごいです。ハリーさん。」

ヨカッターは叫ぶ。

かくしてゴブリン達いや、盗賊団「紅の牙」はハリーの攻撃により5秒殺で終わったのだった。


「おい。ホブゴブリン。」


「ホブじゃあ......ぐは.....。」


「ハリーさん。この盗賊団はどうしますか?」


「俺の空間魔法に閉じ込める。リリ。あれを唱えてくれ。」


「良いわよ。「呪いの霧」」

リリの放った魔法は「呪いの霧」と言い相手を恐怖に落とす魔法である。

盗賊団はビクビクしながら気絶していき、ハリーの空間魔法で次々と中に入って行くのだった。


「ふう。終わった。じゃあ進もうか?」

ハリー達は商業都市ボーンに着いた。

入り口には門番がいてハリー達に近づいて来た。


「ようこそ。商業都市ボーンへ。」


「俺達冒険者パーティ「天使の翼」のリーダーでハリーと言う。そこのヨカッター

さんの護衛をしている。中に入っていいか?」


「ああ。ヨカッターさん。帰ってきたのですね。」


「そうだ。ロイス。中に入っていいかな?」


「もちろんです。「天使の翼」の皆さんも確認しましたのでどうぞお通り下さい。」


「ああ。忘れてた。そこの門番さん。ゴブリン盗賊団を捕まえたのでここで渡していいか?」


「ゴブリン盗賊団?」


「今から出すから」

とハリーは盗賊団を次々と出していく。


「これは!「紅の牙」じゃあありませんか! 最近この街道を襲っている盗賊団で指名手配になっています。ありがとうございました。報酬はギルドで貰って下さい。」


「わかった。そうする。」

盗賊団を門番に引き渡してヨカッターさんのお店の前に到着した。


「ありがとうございました。報酬はギルドで受け取って下さい。」


「いえいえ。こちらこそ。」


「そうだ。何か困る事があれば言って下さい。」


「そうするよ。助かります。」


「じゃあねえ。」


「それでは失礼しますです。」


「こちらも助かりましたわ。」

ヨカッター達と別れてギルド本部に向うバカ家族パーティ「天使の翼」であったのだ。ここからまたボーンで色々な騒動に巻き込まれるのである。



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次の回は1月下旬に更新します。

よろしくお願いします。

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