第15話 グレン山頂にて

グリンとフィルの出会いの話をしてから約1時間後、グレン山頂に着いた。


「今日はここで宿をとるぞ。確かこの辺りに小屋があったはずだ。」

ハリーは周りを見渡すと山小屋を見つけた。


「俺が見てくるのでここで待っていろよ。」


ハリーは山小屋の中を調べてに行った。

10分程で山小屋から出てきてハリーの顔は少し青ざめていた。


「おい。グリンよ。聞いていいか?」


「なあに? パパ。」


「確かお前を出会った時、山小屋はちゃんとあったよな?」


「もちろん。あったよ。」


「グリン。一緒に山小屋に来い。」

とグリンを引っ張ってハリーは山小屋に向う。


「ちょっと待ってよ。私も行くわ。」


「ボクも行きますです。」

リリとフィルもすぐにハリー達の後について山小屋に向った。


「グリン。中に入ってみろ。」


「わかったなの。」


「私も中に入るね。」


「ボクもはいりますです。」


グリンの後からリリとフィルも中に入る。


「なんじゃああ!」

とリリ。


「なんなのよおおお。」

とグリン。


「なんですのおおお。」

とフィル。


「見ての通りだ。グリンこれお前がやっただろう?」


山小屋の中は半分だけでなっていて、後ろは崖になっていた。


「えー。わかんない。」


「いやいや。この黒焦げの後ドラゴンのブレスじゃないのか?」


「あー。思い出した。これね、パパが外に出た後に私が服を着替えている最中に窓から誰か見ていた気がしてね。びっくりしてブレス吐いたのよ。」


「覗いたのってハリー。あんたなの?」

阿修羅のリリがハリーに詰め寄る。


「俺は見てねえって。こいつと山小屋に泊まった時、朝起きるとグリンが全裸になっていやがった。俺はビックリして外にでたのだ!」


「本当かしらねえ?」


「パパ。覗きは良くないのです。」


「おーい。俺が覗きは確定か?」


「そうよ!」


「そうです!」


「そうだよ!」

女性陣は全員ではもって言ったのだった。


「こうなると、今日も俺がテントをだすかあ。」


「それしかないわね。」


「それしかないよ。」


「それしかありませんです。」


ハリーは空間魔法で家を取り出し中に入る。


「ヨカッターさん達今日もここで寝るぞ。」


「分かった。ほれ行くぞ。」


「旦那様。あの夫婦の夜っていつも周りが揺れているのですが?」


「気にしたらダメだぞ。諦めろ分かったな。」


「へい。」

半ば諦めたようにヨカッター達は中に入って行く。


その夜は全員で夕食を食べて寝るのだった。

だがしかし、バカ夫婦は朝までイチャイチャしていたのだった。


次の日

全員は山頂を下りて行き、途中魔物が襲ってきたが、子供コンビが秒殺で倒していくのであった。

昼前にはボーンから約2キロまで近づいていた。


隣の木から人影がある。多数いるみたいだ。


「これは、人間? 盗賊か。」

ハリーは気配探査で相手の容姿を見て思った。


「ヨカッターさん。盗賊がいますな。数は30人ぐらい。」


「えー。どうしよう! ハリーさん大丈夫ですか?」


「問題はないよ。全員外に出て準備だ。」


「「「イエッサーパム!」」」


「ヨカッターさん達は中に入ってくださいね。」


「「「アイアイサー!」」」


ハリーが全員に指示してヨカッター達は馬車の中にリリ他家族は

外に出て戦う準備をしたのだった。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る