第14話 閑話2 中年戦士とフィルとの出会い
リリはフィルに
「フィルちゃん出会いは何処で出会ったの?」
「それはですね。パパとママがボクに会った場所だよ。」
「フィルの場合は奇跡の出会いかと思う。」
フィルとハリーは初めて出会った頃を思い出していた。
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ハリーが30歳の時、魔の森でドラゴンゾンビの討伐をしている時にフィルとの出会いがあった。
湖でドラゴンゾンビに追いかけれていた狼をハリーは目撃して狼を助けようと湖に向った。
ドラゴンゾンビは狼を攻撃を受けて体がボロボロになっていた。
『ドラゴンゾンビかこれはキツイかも知れん。グリン出ろ。』
と破滅龍の姿をしていたグリンが召喚された。
『パパ。どうしたの?』
『このゾンビを倒すからブレス出してくれ。その後に俺が突っ込んで攻撃する。』
『わかったよ。いくよ~。「破滅の吐息」!』
グリンはブレスを吐いた。
ドラゴンゾンビはブレスを受けてフラフラしていた。その隙にハリーが大剣で切り込んでいった。
『くらえ! 秘技「天下無双」!』
高速でドラゴンゾンビを切り刻み一瞬でドラゴンゾンビは粉々になったである。
『ふう。ヤバかった。助かったよ。グリン。』
『パパの役に立てて良かったよ。』
『おい。そこの狼大丈夫か?』
『おおおおおおん。』
『言葉がわからないか?』
『パパ。この狼さん。フェンリルだって。助けてくれてありがとうだってさ。』
『グリン。お前言葉わかるのか? しかもフェンリルだと神狼じゃんか!』
『グリン。どうしてドラゴンゾンビに追いかけられたのか聞いてくれ。』
『わかったよ。パパ』
グリンはフェンリルに声をかけて理由を聞きだした。
『パパ。このフェンリル君ね。この魔の森の守り神として邪悪な魔物を討伐していたけど、あのドラゴンゾンビは昔魔族に殺されてゾンビとして生き返ってさ、ここの獣達を襲っていてこの子が倒そうとしたけど逆に襲われてボロボロになったんだよ。』
『そうか。』
『それとこの子がお願いあるのだって。』
『お願いはなんだと言っている?』
『それは私が何で人間といるの聞いたら、従魔契約したからだよって言ったら、この子も従魔契約したいって言っているよ。』
『わかった。やってみるか』
ハリーはフェンリルと従魔契約をしたのだった。
『お前はフィルだ。よろしくな。』
『フィル君。私はグリンだよ。』
『グリンちゃんとパパね。よろしくお願いします。』
『そうだ。パパさ。グリンが持っていた変身魔法の本をあげていい?私はその本全部読んで今特訓中だから。』
『お前に任せるよ。』
『ありがとう。グリンちゃん。』
『フィルよ。他にも本があるからそれを読んで人間の知識を詰め込め。』
『ありがとう。パパ。私はここをあと10年守らないといけないから。10年守ったら、パパ迎えにしてよね。』
『わかった。絶対に迎えに来るからな。』
とハリーとグリンはフィルに10年後に迎えに行く約束をして別れたのだった。
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「で、その十年後にパパ達が迎えに来たのです。」
「フィルちゃん女の子でいいのね?」
「はいです。ボクは女の子でありますです。」
「言葉もあの人の本を読んでそうなったのね。」
「そうでありますです。」
「二人の言葉使いはそう言う事になったのねって! おいそこのバカ亭主!」
「なにかなあ?」
「なにではな~い! 全部お前のせいだろうが! この変態旦那!」
「この本は、親父の趣味なんだよ。」
「元国王の趣味って、理由は?」
「親父は俺達兄弟以外に娘が欲しいと言って母上と子作りをしている最中にこんな風な娘がいいなあって二人にあげた本を読んでいたからな。結局出来なかったのだけど。それを俺に渡して女の子が出来たらその本を渡せって言われて渡しました。」
「はああ。子供も子供なら親も親だなあ。」
リリは嘆いてしまった。
「でも。この子はお前の好みの子だろうが!」
「それはそうだけど。私は貴方の子供が欲しいわ。無論男の子ね。」
「それなら毎日営みをしないといけないなあ。」
「二人の前に言わないの。ばかあ。」
「ママ。早く私達の弟が欲しいよ。ねえフィルちゃん。」
「ボクも欲しいなのです。弟君。」
「まあ。それは俺達次第だな。リリよ。」
「こればかりは運に任せるしかないわ。」
「それじゃあ。寝ましょう。明日も早いから。」
「「「イエッサーマム!」」」
そして全員眠りについたのだった。
二人の夜の営みはお預けである。
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