第12話 おバカ家族は護衛依頼をする。

次の日、

ハリー一家曰くチーム『天使の翼』は冒険者ギルドの前に

立って依頼者を待っていた。


「ハリーまだ来ていないみたいだね」


「そうだな。今こっちに来ているのが依頼者だと思うが?」


依頼者らしい人物がこちらにやって来て


「『天使の翼』の皆さんですね。私はヨカッタ-商会の会頭エギル=ヨカッタ-と言います。」


エギル=ヨカッターは年が40代後半のオデブでどこかのオネエに近い顔でハリー達に挨拶をして来た。


「俺はハリーで隣は妻のリリで小さい二人はフィルとグリンです。」


「妻のリリです。」


「グリンだよん。」


「フィルでありますです。」


「よろしく皆さん。」


「目的は商業都市ボーンまででいいのか?」


「はい。そうです。では行きましょう。外に馬車がありますので。」


ハリー達は門の外に出たら馬車が用意していた。

馬車には一人の操者がいた。


「これは私の執事でアビルとナダルと言います。」


「アビルです。よろしくお願いします。」


「ナダルだよ。よろしく一応護衛剣士ですわ。」


馬車は馬が二頭引きで馬車の大きさは畳6畳の大きさが2つ重ねた物で

半分は6人乗りで座る所がU型になっていて残りは荷物部屋になっている。

先ず操者台にはアビルとナダルが乗り、中には真ん中にエギルで右扉近くにリリでその隣にグリン左扉近くにハリーその隣にフィルが乗り込む事になった。

そして馬車は出発した


リリがハリーに聞く

「ボーンまでどれ位かかるの?」


「俺も久々に行く場所だから忘れたわ。」


するとエギルが

「ここからだと約一週間かかりますね。途中グレン山を登るのでグレン山まで約2日かかります。グレン山を越えるのが約3日で登り切ると約2日にボーンに着きますよ。奥さん。」


「そうですか。」


そして順調に馬車は進んで行きグレン山の中間地点に着くと夜になるのでここで野宿をすることになる。


エギルが

「さてここで野宿としますのでテントを用意しますね。」


するとハリーが

「テントはいらないよ。」


「え?」


「まあ見ていなさい。」

とハリーが空間魔法を使って大きな家を出した。

大きな家は二階建てで一階には馬車が入る場所があり広間とトイレとキッチンと簡易お風呂があり、二階には大きな部屋が一つと中ぐらいのが一つ後小部屋が一つの構成になっていた。外壁は防御結界が張っている。


「「「なんだああ! これ!」」」

エギル達はビックリする。


「エギルさんは小部屋で、アビルさんとナダルさんは中部屋で俺達は大部屋で良いかな?」


「マジっすか?」


「マジっすよ」


大広間でリリが夕食と作り全員で夕食を食べた後、各自割り当てた部屋に行く。

大部屋ではハリー達が座っていた。


「そう言えば、ハリーってグレン山を越えた事あるの?」


「あるさ。だってグリンと初めて会った場所だからな。」


「そうだよ。ママ。パパと出会った場所だよ。」


「ねえ。グリンちゃんとフィルちゃんはハリーと出会いを教えてくれる?」


「いいよん。ママ。」


「分かったなのです。ママ。」

とハリーはグリンとフィルとの出会いを話すのだった。




















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