第8話 中年戦士は国王に会う
ハリソンside
王城内の牢獄にて
「はあ。暇でしゃあない。」
ハリーは牢獄の中で呟く。
二人は王都に着いた時、憲兵に捕まりハリーはリリ誘拐の罪で牢獄に入っていたのだった。
「さてと、明日はリリが城に来る予定だな。その時は指輪が教えてくれる。」
実はラブラブ結婚指輪には相手が近くにいると青く光り離れると黄色~赤色に光るのだ。今は黄色に光っている。
「もし此処から出られないとわかったら、此処を破壊して行くか。それまでは寝てよう。」
ハリーはそのまま寝てしまった。
リリアンヌside
リリアンヌは王都に着いた時、憲兵に捕まった。ハリソンとはリリアンヌ誘拐した事で、地下牢獄に入ってしまった。
その後、リリアンヌは実家に連れて行かれて今、実家の自分の部屋に監禁されている。
「ハリーの予想通りになっているわ。明日、城に行ってブタ王子と結婚する段取りを決めて結婚されられるって事ね。」
リリアンヌのラブラブ結婚指輪の色は黄色に光っている。
「場所は近いって事は城の地下の牢獄に入っているって事ね。明日で私達の夫婦の問題が終わるかハリーと別れる事になるかどっちか。」
とリリアンヌはハリソンと出会って半年間の思い出に伏せていた。
「もう寝よう。お休みダーリン。」
リリアンヌは今は牢獄にいるハリソンに挨拶して寝てしまった。
次の日、リリアンヌは目が覚めて大広間で両親を朝食を食べていた。
「リリアンヌ。今日はロベルト様と結婚式の日程を決める日だよ。食べたら直ぐに家を出ますよ。」
「分かったわよ。でも結婚はしないし、もうしているから諦めてね。」
「そのハリソンって男は今この時間処刑されていると思うぞ。」
とマーガレット公爵は誇らしい顔で言った。
「え。ウソ?」
「本当だ。」
「いやああああ」
「リリアンヌ、諦めなさい。」
とマーガレット公爵はリリアンヌをなだめたが
リリアンヌは大広間から出て自分の部屋に戻った。
「ハリー死じゃった。わあああああ。」
と泣け叫んだ。
しかし、ふと指輪を見ると色は黄色のままで指輪を外そうしても取れなかった。
「指輪が取れないって事はハリーは生きているって事ね。よかった。」
リリアンヌは安堵した。
「そうしたら準備をしないと。」
と言って行く準備をして玄関に向かって行った
「お父様お待たせいたしました。」
(悲しい顔で行かないとね)
「リリアンヌ。それでは城に行くよ。」
二人は専用馬車で城に向かった。
ハリソンside
「おい。起きろ犯罪者。」
と憲兵がハリソンを起こしに来た。
(そろそろ来ると思ったぞ。)
「今起きた。」
「喜べ。今からお前を処刑する。」
と憲兵が言った。
「そうか。」
「何か言うことあるか?」
「ここの近衛騎士団長は誰だ?」
「最後だから教える。ここの近衛騎士団長はセリーヌ=ディーン様だ。」
ーあいつが騎士団長かこれなら行けるなー
「セリーヌ=ディーン様直に処刑の理由を聞きたい。来なければ此処を破壊する。」
「騎士団長ならもうすぐ来る。」
「分かった。」
とハリソンが言った。
約5分後、プラチナの鎧を着た女性騎士がハリソンの前に来た。セリーヌ=ディーンだ。
「私が貴様の処刑を担当する近衛騎士団長のセリーヌ=ディーンだ。お前がハリソンか顔を見せろ。」
「セリーヌ様って言う柄でもないか。おい。お転婆セリーヌ。大きくなったなあ。胸はあいかわずか。」
「お前! 団長になんて事言うんだ!」
と憲兵は叫ぶ。
「お転婆でも胸がないと言うなって。もしかして‥‥‥‥まさか貴方は。」
「セリーヌ。そのまさかだよ。」
「お久しぶりです。」
「国王に会いたいので出してくれるか?これは命令だ。」
「わかりました。」
とセリーヌは牢獄からハリソンを出した。
「団長。何でこいつを出すんですか?」
「この方は、私より上位の方だ。この方を怒らすとお前は処刑されるぞ?それでもいいのか?」
「すいません。」
「セリーヌ。国王の元に案内せよ。それと汚れた服では不味いよな。近衛騎士の鎧をくれ。」
「はい。わかりました。」
とセリーヌそう言って二人は牢獄から出ていったのだった。
ーーーーーーーーーーーーー
国王の謁見間には国王と第2王子のハロルドとマーガレット公爵とその娘リリアンヌが揃っていた。
「国王様。この度の第2王子ハロルド様と我が娘リリアンヌの結婚の承認していただき感謝します。」
とマーガレット公爵は国王に報告した。
「リリアンヌ。私の妻にとうとう決心したのだな。」
とハロルドがリリアンヌに訪ねた。
「国王様にご報告があります。」
とリリアンヌは国王にお願いした。
「良いぞ。申すが良い。」
「私リリアンヌは既に結婚しています。相手は冒険者のハリソンと言います。なので今日はハロルド王子との結婚をお断りに来ました。」
「なんだと。」
「リリアンヌ。国王に何と言うのだ。」
と国王とブタ王子とマーガレット公爵はビックリする。
国王は話をする。
「リリアンヌよ。王子との結婚は決まったのだ。それとハリソンと言う男は処刑済みだ」
「リリアンヌ。さあ結婚式を今からして直ぐに初夜をしよう。」
「嫌です。助けてハリソン!」
とリリアンヌが叫んだ時、
広間の扉が開いた。
「待たせたな。我妻リリよ。」
と近衛騎士団の装備をしたハリソンが言ったのだった。
ーーーーーーーーーーーーーー
ハリソン登場で次回はどうなるのか楽しみにして下さいね。
後、ハリソン=ハリーとリリアンヌ=リリと表示しています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます