第7話 バカ夫婦は王都に行く

次の日の朝、

ハリーが目覚めると

「今日もビンビン立っているな、俺のこれ。」

と朝立ちのそれを見ていると。


「おはよう。あなた❤️」

可愛い嫁のリリが起き出した。


「おはよう。可愛いリリ。」


「イヤん♥️。ばかあ。ご飯作るね。」

と今日は惚気で終わって程なく朝食が出来て二人は朝食食べたのだった。普段は服を着て食べるのが、今日に限ってはハリソンは全裸でリリに至っては全裸にエプロンをしている。つまり世の中の男が喜ぶ裸エプロン状態だったのだ。

朝食後、二人は一緒にお風呂に入ってその後に服を着てからハリソンが言い始める。


「今日は、冒険者ギルドに行ってから王都に行く予定だ。ブタ王子の動向を調べる。」


「分かったわ。」


「その前に装備の準備を行うぞ。」


「イエッサー。」


「何でイエッサー? 意味わからん。」


「気合いよ。気合い。」


「それなら。こうするの。行くぞ! 気合いじゃ!気合いじゃあ!気合いじゃあ!」

とハリソンは吠えるが、まるで筋肉ゴリラの様に胸を叩く。


「それ。私は無理。」


「「じゃあ行くか。(じゃあ行きましょう)」」

と二人は冒険者ギルドに向かった。


冒険者ギルドに行くと、


「おい。オカマのイリア。バッカスはいるのか?」


「オカマじゃあないよん。可愛いイリアって言って欲しいぞ?」

とイリアはプンプンしていた。


「おはよう。イリアお姉さま。」

とリリが言うと。


「あら。リリちゃん。いつも可愛いね。」

とイリアの機嫌が良くなる。


「でバッカスはいるのか?」


「マスター室で寝ているわ。酔っているけど。」


「分かった。叩き起こす!」

とハリソンはそう言ってマスター室に向かう。


「おい。酔っぱらいドワーフ! 起きろ!」

とマスター室の扉を叩くが返事がない。


「中に入るぞ!」

とハリソンは扉をぶっ壊す。

「ズドオオオオオン。」

中に入ると中年のドワーフが酒瓶を持って寝ていた。それを見てハリソンは


「おい。酔っぱらい。起きろ! 起きなければ、おいリリ。あれを使うぞ。」


「アイアイサー。『アイスストーン』!」

とリリは氷の塊をバッカスの身体全体に落とす。その数20個。


「う~ん。何じゃあ? ギョエエエエエ!」

とバッカスに全弾命中した。


「何するんじゃあ! ってバカ夫婦か?」


「「誰がバカ夫婦だ!」」

バカ夫婦は鱧って言う。


「痛いじゃないか。」


「バッカスは今のを受けてもピンピンしているから問題ないでしょう。」


「そりゃキツいぞ。リリアンヌ。」

とバッカスは突っ込む。


このドワーフがこの街の冒険者ギルドマスターであるバッカスである。

年は見た目は69歳だが実際には120歳で背はリリアンヌと同じぐらいで髪は白髪が入った黒色で眼も黒で腰まで髭をのばしている。

黒のサングラスをかけていて何処かのバントのボーカル見たいのだった。


「それより。バッカス。王都の方はどうなっている?」


「治安が悪くなっているな。以前は安全第一だった国王の考えで治安が良かったのに。」


「治安が悪いってどういう風に?」


「先ず失業が多くて冒険者になる人が多い。しかも冒険者の質が悪くてな。依頼を受けた冒険者が討伐完了後に襲っている冒険者もいてのう。後、物価も上がっている。財務大臣と物流大臣がマーガレット公爵兼任になって商人かかる税金を3倍に羽上がっている。」


「お父様。そんなことに?」


「マーガレット公爵は以前は堅実な方であったがブタ王子の入れ知恵に騙されているみたいだ。」


「第1王子はどうしている?」


「第1王子のアレン様は今の状況を何とかしようと努力しているがブタ王子によりアレン派閥の貴族を買収しているのと国王もブタ王子の意見重視になっておる。国の財産が以前の3倍になっているからな。」


「このまま行くといつかは平民が暴動する可能性があるな。」


「他の国の大使は早々国に帰っていったのじゃあ。この国に攻め込む準備をしているみたいだ。」


「ならなおさら王都に行かないとな。俺達夫婦の今後にも影響が出てくる。」


「第2王子は今日の朝に王都に向かって行ったぞ?恐らく国王に進言すると考える。到着は明日だ」


「俺達も今すぐ出よう。」


「それは無理だ。王都までの街道は一部封鎖されている。」


「それは問題ない。」


「そうなのか?」


「ああ。バッカスありがとうよ。」

言ってギルドを後にした二人。


「ねえ。問題ないってどう言うこと?まさか私の飛行魔法で行く気なの? 絶対に無理だよ。だってあんたを抱っこできん!」


「取り敢えず街を出るぞ」

と二人は街の外に出て街が見えなくなった付近に立ち止まる。


「さてとこいつを呼び出すか。約10年ぶりに出すから何が起こるのかわからん。」


「何を呼び出すの?」


「まあ見てね。『召喚』」

とハリーの前に魔方陣が出て黒い煙が出てくる。その煙が消えると‥‥‥。

15歳ぐらいのビッグボディの美少女が姿を出して

「パパ!」

とハリーに抱きついた。


「誰?」

リリは修羅の様な顔をしてハリーを睨み付けてた。


「俺も呼び出したが知らん。君は誰?」


「パパはパパなの。えーとあたしはグリンだよ。パパ。」

とグリンはそう言ってハリーに抱きついた。


「ちょっと。そこのチビッ子。ハリーから離れなさい。ハリー!その子の胸を見ない!」

とグリンに阿修羅になったリリが言った時。


「ママだ!ママああ。」

ってグリンがリリに抱きついた。無論リリ阿修羅からビックリ顔になる。


「ママって。ダメよ。グリンちゃん。良い子にしようね。」

何故か優しくなるリリ。


「私子供いたんだ。何処で生んだのかな?グリンちゃんはいくつなの?」


「グリンは明日で5万歳だよ。」

おーい。リリよお前生まれていないよね。


「えー!私5万と20歳だったのね。」

何故か天然ボケを打ちかます。


「待てよ。グリンってお前破滅龍だよな。」


「そーだよ。パパ。」


「やっぱり。」

と納得した表情で言うハリー。


「どう言うこと?この子伝説の破滅龍なの。」


「ああ。そうだ。グリンよ。どうして人族の言葉とその姿に出きるのだ?」


「えーとね。人族の言葉は本で覚えたよ。人の姿は毎日パパと同じになりたいっと思ってこうなちゃった。」


「お前さ。龍語だと威厳ある喋り方していたはず。どんな本を読んだらそうなった?」


「うんと。確か「君なら出来る可愛いロリータ言葉初期編」と「君なら出来る可愛いロリータ実践編」だよ。」

その本は確かジジイが持っていた本だわ。あのジジイマジでロリコン趣味だったのを忘れてたわ。グリンが人族の言葉の勉強したいと言ったらあのジジイめこの本を渡していたのか?

っと心の中でハリーは思った。


「ママ。聞いていい?」


「良いわよ。グリンちゃん。」


「ママのおっぱいって何で小さいの?」

おーいこの禁句を堂々と言うんじゃない!


「パパに吸われて小さくなったのよ。」


「そーなんだ。」

とグリンは納得する。

その後グリンとリリはガールズトークで盛り上がって行く。


「二人ともその辺で良いかな?」


「「良いとも!」」


「はあ。グリン。龍に変身しろ。」


「アイアイサー。パパ」

とグリンは龍の姿に変身した。

その姿は赤い眼をした黒い龍になってした。


「俺達を乗せて俺が指示する方向に飛んでくれ。いいな。」


「アイアイサー。」

何でそう言うのだ?

と二人はグリンの背中に乗って王都に向かった。

1時間後、王都から10キロに近い所に付き、グリンは人間に変身した。


「おい。グリン。ゆっくりって言っただろうが!」ちハリー青ざめた顔で言った


「パパ。ゆっくりだよ?」


「グリンちゃん。今のはゆっくりじゃないわよ。」とリリも同様に青ざめた顔で言った。


「パパは知っているでしょう? グリンが本気で飛んだらマッハ3になるって言ったはずだよ。」

つまりグリンのゆっくりはおよそ時速約300キロで飛んでいたのだ。


「グリン一回戻ってくれるか?」


「いや。絶対にいや。えーん」

と泣き出すグリン。


「グリンちゃんお願い。終わったら三人でベットでイチャイチャしようね。」


「イエッサーマム!」

おーい それって軍隊だぞ?


グリンは消えていったのだった。


「ハリー王都に向かうわよ。」


「分かった。」

1時間後に王都に着くバカ夫婦であったのだ。




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