第6話 中年戦士は嫁を取り戻す。

ハリソンside


俺は捕まえた兵士の案内である豪邸の家の前に着いた。

「此処で間違いなよな。」


「間違いありません。」


「分かった。そこで寝てろ。」

俺は兵士の首を叩いて気絶させて豪邸を見渡せる。

「さてと。どこから入るか? 此処って結構結界を張っているよな。」

豪邸の回りには防御結界が張られていた。


「でも、この結界は弱いから俺でも侵入出来そうだ。よっと。」

俺は魔法戦士を取り出して防御結界を一部破壊して中に入って行く。

そして、『索敵』と『気配遮断』のスキルを発動しながら護衛兵士の意識を刈って嫁のいる部屋に着いた。

嫁は椅子に座っていて、20歳ぐらいのデブで顔がお相撲みたいな顔の男が中央の王座みたいな豪華な椅子に座っていたのだった。

これが御主人様? ハッキリ言ってキモい。

嫁と御主人様と言われる人物との会話を聞いていた。


『おー。我が愛するリリアンヌ。』


『貴方誰? 知らないのだけど。』


『何言っている。君の婚約者のロベルト=ラインハイト様である。リリアンヌ=マーガレット嬢。』

ロベルト=ラインハイトって確か国王の第二王子だったよな? マーガレットって第二王子の相談役の公爵だったはず。リリはその娘?


『ああ。キモい王子様、お久しぶり。』

リリ言い言葉だ。マジでキモい。


『キモくない。美青年と言いたまえ。』

美青年? デブ豚じゃん。


『うわああ。吐きそう。で何の用なの。その美青年と言われるキモい王子様。』

相変わらず鋭いツッコミするねえ。我妻よ。


『まあ良いわ。リリアンヌ。お前を連れ戻しに来たんだよ。王都で結婚式をするために。』

このデブ! 俺の嫁になんちゅう事言うのだ!


『私。半年前に結婚しているわよ。』

流石。我が嫁。


『その結婚は無効だよ。俺が決めたから。』

お前が決めるわけないだろう!


『嫌よ。絶対に。』


『もう決まったから。貴方の父上のマーガレット公爵と私の父上の国王ロイド=ラインハイトが許可したのだから、貴方はもう断り出来ないのだよ。』

やっぱり、あいつの息子か。あいつは身内には甘いからなあ。傲慢公爵はデブに賛同しているのか?


『嫌よ。私の旦那が迎えに来るから。』

おお。我が嫁よ。もう少し待っておくれ。


『それは無理だね。今頃は死んでいるかと思うよ。死んだらその指輪の効果ないし。ましては此処は魔法封印結界の中にいるからね。リリアンヌの魔法は使えないよ。諦めなさい。』

いや。間違っているぞデブ。もう来ているし結界は既に壊しているからな。


『あの人は絶対に来るわ。だって私の大事な旦那様だもん。イヤん♥️』

おーい。そこで可愛い姿で話をしているのか?

後でタップリと可愛いがってやるぞ。


『さてと、この腕輪をはめてもらおうかな? この腕輪は魔法&能力封印言葉が出ないようにする腕輪だからこっちへ。』

さてとそろそろ行くか愛する嫁を助けてから、あいつの元に行くか、国王の元に。


『助けて。ダーリン❤️』


『だから、来ないって。』


『嫌。』


『グシャアアアアアアア!』

俺は剣で扉を破壊して中に入って行ったのだった。


扉が破壊されて一人の男が立っていた。

リリアンヌの夫のハリソンが!


「待たせたな。我が嫁リリ。」


「遅いわよ。このエロ旦那が! 此処に来る途中で胸がデカイ女性をみて来たでしょう!」

おーい。そこはキャ貴方って言うはずじゃ?

とハリソンは心突っ込んだ。


「誰だ!貴様は?」


「そこにいるペチャパイの旦那だ!」

と言った途端、リリの飛び蹴りが飛んで来たがハリソンはそれをかわして。


「何回も食わないぜ。このペチャパイ嫁め。」


「何でかわすのよ。このエロ旦那! 後、ペチャパイじゃあなく美乳と言いなさい!」


「よっと。それは良いから。このブタは誰?」

ハリソンはリリアンヌを抱き寄せる。


「このブタはキモい王子と言っていたわ。」

バカ夫婦の必殺の漫才が炸裂する。


「私はブタでもキモいでもない。この国の第二王子であるロベルト=ラインハイトであるぞ。」


「こいつ、王子? ブタだけど。」


「いやあ。王子みたい。キモいけど。」


「そこの二人納得して言うな! ってお前こそ誰だ?」


「俺はこの美乳の旦那だ。」


「イヤん♥️。美乳だって。」


「リリ。少し胸が大きくなった気がする。」


「本当に?」


「ああ。本当だ。夜のおっぱいマッサージの効果が出ているなあ。」


「じゃあ。もっとやってね。おっぱいマッサージ。」


「もちろんだ。可愛い嫁の為だからな。」


「わーい❤️」

と豚王子の前にイチャイチャするバカ夫婦。


「おい。何で余裕なんだ? 此処には我が直属の兵士が100人いたはず?」


「ああ。それなら。倒したぞ?」


「なぬ。」


「嫁を助けたから帰るか。リーたん。」


「うん。帰ろうハーくん❤️」


「さてと色々話を聞きたいが、一発殴る!」

とハリソンは豚王子を殴った。


「グヘエエエ。」

豚王子は口から臭いドロドロを出して倒れた。


「おい。ブタ。国王に言っとけ! この後王都に行くから覚悟しとけって! 行くぞリリ。」


「うん。」

二人は出ていった。

ブタ王子は起き上がって、


「誰かあいつらを追いかけろって誰も居ないのか?」

とブタ王子が部屋を出ていくと、

リリが爆裂魔法を放った後だった。

外は多くの兵士がヒクヒクして倒れて回りは焼け野原になっていた。

ブタ王子はビクビクして

「王都に戻って父上に報告しよう。」


バカ夫婦はデブ王子の屋敷から出て、自宅に着いて話をしていた。


「まさか。リリがあの腹黒マーガレット公爵の娘だったとはな。」


「何で知っているの?」


「王都で有名だからな。第二王子の腰巾着って言ってた。」


「そうか。お父様って結構酷い事してたんだ。

」とリリは頷く。


「本当の理由を教えてくれないか? じゃなないと対策出来ない。 」

とハリーはリリに訪ねて、リリは理由を述べて言ったのだった。


「私はマーガレット公爵の次女でリリアンヌ=マーガレット。10歳までは王都にいたのよ。10歳に親が決めた婚約者がさっきのブタなのよ。15歳になったら結婚する事になって、それが嫌で15歳の時に魔法学園を出て、此処にに来て普通のリリアンヌとして冒険者になったの。」

とリリは話す。


「私は決められた結婚は絶対に嫌で、ずっと自由に色々とやりたい事をして好きな人と一緒にいたかった。お父様はお姉さまに溺愛して私には王族との繋がりを良くする道具見たいになったの。」


「それが嫌になって家を出て冒険者になったのか?」


「うん。」


「じゃあ聞くが?」


「なあに?」


「俺と結婚して幸せなのか?」


「もちろん❤️ 大好き❤️」


「明日、一緒に行って国王と腹黒公爵に文句言いに行くがいいか?」


「いいよ。貴方が一緒なら。」


「分かった。」


「それで、お願いがある。」


「なあに?」


「一緒にお風呂入るか? お風呂でのおっぱいマッサージはより効果があるから。」


「本当? 嬉しい。私もお願いがあるの。」


「言ってみて、リリ。」


「お風呂でのエッチしよ。一回やって見たんだ。」


「もち。するに決まっている! 行くぞ!」


「きゃあ❤️」

っとリリをお嬢様抱っこしてお風呂に向かうバカ旦那であった。

その後は読者の想像通り、お風呂とベットでイチャイチャしているのだった。

明日王都に行く準備として。

本当にこいつらバカ夫婦だわ!



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