第2話
11時ちょうど。私は桜を見るために倉庫裏の壁に寄りかかり、とある桜を待っていた。
カツカツカツ
誰かが来た。私はその人物をそっと確認する。その人物が自分が待っていた桜であることを確認すると、私はその桜に駆け寄っていき
「美しい桜を私にみせてください」
そう言って私は桜を咲かせた。
今日の桜はいつもよりは赤く、とても大きく咲いた。私はしばらくその桜を見つめる。
ふと時計を見ると
11時45分。
桜を咲かせるのにかかった時間は5分ぐらいだっただろうから…40分ぐらい桜を眺めていたのだろう。桜も完全に固まっている。
「そろそろ帰るか……さようなら。美しい桜をありがとうございました。」
そう言って私は家に帰宅した。
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