2人目の光の戦士
「まさか、お前さんがクリスタルに選ばれるなんてなぁ。」
長老のトパパは信じられないという顔でルーネスに話している。
「そう言われてもじっちゃん。俺もよく分からねぇよ。いきなり光の戦士だから世界を救えなんてさ。」
「ふむ。しかし、クリスタルがお前さんを選んだ理由は必ずあるはずじゃ。クリスタルの導きに従うのじゃ。」
ルーネスは一瞬、不安な顔をするがすぐに直り
「分かった。俺、頑張ってくるよ!」
そう決意を固めた。
ルーネスがトパパの家から出ようとすると
「ルーネス。無理は禁物じゃよ。お前さんなら必ず救える。頑張れぃ!」
ルーネスは涙を堪えて出ていった。
ルーネスは村を出て南の町、カズスに向かった。実はこの村、幽霊が出ると噂されている。ルーネスは村の前でうろうろしている幼馴染を見つけた。
彼の名前はアルクゥ。金髪でくせっ毛が強いのが特徴的で、気が弱い。
ルーネスはアルクゥの背中をそっと叩いた。
「うわーーーーーーーーー!!!!」
アルクゥは驚くあまり飛び跳ねた。
「アルクゥ、俺だよ。ルーネスだよ。」
「え?ルーネス?‥‥良かったぁーー。驚かさないでよー。」
「驚かす気はなかったんだけどなー。」
「ごめんね。」
アルクゥが謝ってる所でさっきから抱いている疑問を話した。
「そういえばアルクゥ。」
「なぁに?」
「どうして気の弱いお前が幽霊が出ると噂されてる村なんかに来たんだ?」
「それはね‥‥村の子たちにバカにされたんだ。だから悔しくて‥‥。」
「それで強い心を証明したかったと。」
「うん。」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「あのさぁ。ルーネスは世界を救いに行くんだよね。僕も行くよ!」
「本当か?」
「うん!」
「茨の道だぞ。」
「分かってる。覚悟は出来てるよ!」
「そうか。心強いよ!アルクゥ!」
《アルクゥがパーティに加わりました!》
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