23-魔物狩り
3日分の食糧を持って船は、帰路に着いた。それを見送り、狩りをする準備に取り掛かる。
「行ってらっしゃーい?」
キースとシュルトは、先日の村へ行く。お留守番組み。
「カナンは?」
「迷う!けど肉優先。」
護衛より、肉を優先させたらしい。護衛対象はと言うと?
「居ても目立つから、行って来なよ?」
「あの村の規模だし、大丈夫よ。遠くに行きすぎないでネ?」
キースの賛成があれば良いか。シュルトは遊びに行く子供向けの言葉だね。
「セリちゃんも護衛対象なんだけどお」
「聞こえな〜い。」
折角の採取の機会だ。村にいるのは暇そうだからヤダ。そんな会話をしていた後ろで、グスタフとロードが即決な計画を立てていく。
「周辺も見て回る」
「じゃあ、走るか。」
セリ、背負われての移動が決定していた。
狩りは4人で経路は、村から教会があるとされる方向を調査する。川のあった方とは逆であるが、グスタフの優しさだろう。調査も本当だが、セリの居た教会の痕跡を探せるよう配慮されている。
ロードはセリ優先、セリのために肉を探しつつ移動。その肩に担がれ、
後ろから付いてくるカナンを眺めていた。
「セリちゃん、それ酔わねえの?」
「意外と平気。」
縦揺れがあるとキツそうだが、流れていく景色は木々があるものの平坦で。気楽に眺めていられる状態だった。
「後ろに景色が流れるのは、違和感。」
「だろうね。」
見ている方も、違和感だった。
そんな道行きはカナンの「速え」で始まり、「オレ、速い方なんだよ?」
で一時的に終わった。疲れを見せている割に、息は切れていないので衝撃だったが、ついて行けない訳ではない様子。
身体能力の高さ
魔力の補助
「効率の良さが足りていない、かも?」
楽していたセリので、ポンポンとカナンを労った。ギュ〜っとロードにも感謝を伝えてある。
「頑張ってね」でロードとグスタフを送り出した。
セリは、開けたところでカナン付きの採取に勤しむ。分担作業だ。
大きいの取ってきて!とセリに期待されれば、否はない。魔物の気配も小型のものばかりで危険はなさそうだ。
「何かあったら、合図な?」
念を押されて、別れる。
「そんな遠く行かずに、ここを起点に走ってくるんだろうなあ。」
心配いらないと言ってくれるが、全然心配していない。
「あの2人なら何かあっても的確に対処できそう。」
「ああ、まあな。」
魔木なんていう大層な物も無力化したのだ。2人が慌てる状況がイメージできない。
「そりゃ、セリちゃんが関わった時だって。」
ボソリと言うが聞こえないだろj。
大きな雪かきでもするんじゃないか?と言うスコップを収納から取り出した。雪を掘るセリの姿がどうに入っていた。
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