15-聞き取り

教会への道には、北砦で情報を得た方が速い結論に再確認した。


グスタフの話す目的。


魔木

その暴走が起こる危険性


魔物を狩っていたセリの持つ情報は期待できる。


ドワーフ達から、北の砦と呼ばれる場所にある筈の鉱山。

その情報は得たが、実際に行った者は居らず


セリの情報が頼りだ。


協力の要請ができれば良いが



敵対関係


「今の状態を知りたい」

住んでいるからこど、異変に気づいていると予想された。


「貴族が出てきたら、話どころじゃないと思う。」


誰に接触すれば良い?


「実働部隊の隊長かな。

他の人は砦から滅多に出ないから、接触が難しいと思う。」


セリの面倒を見ていた1人だ。娘さんはもう成人し家族を持っているという年配扱いされていた人。


経験があるが、柔軟な考えだった。

上に反抗的で飛ばされたって。“貴族嫌い”だ。


今の時期は川が分断されたり氷の下だ。

近くまで行けばわかる場所があるかも。


「西の方は普段は近づいていない。

薬草採取に行った時、3人がうずくまっているのを見つけた。」


「3人と面識があったな。」


砦まで行っているけど、3人とも方向がわかっていないと思う。


犬獣人


「護衛任務中に、魔物と遭遇して囮になったんだったか。l

カナンが知っていた。



は意識もあったけど、持ち上げられて運ばれてた。


話せた時も、


吹雪にあって、川に出たところ商人と遭遇して帰ってきたんだったな。


地点は、この辺り。


「食糧持たせてもらったから、なんとかなったって言ってたわ。」

「干し肉と薬草くらいだった。」


用意できないし、セリでは持ち出して融通も無理だった。



「マシだよ」


食糧があるのとないとでは、天と地の差だ。


「ここの食事は全部美味しい。」


干し肉でも香辛料が違うのかと思う。


「こだわりだからなあ。」

おやつがわりにも食うので、味の向上に余念がない。


「極北の城で作っているハーブもあるものネ」


医療棟の地下らしい。

ここは地下まで広いんだな。



無事着いていたのは良かった。

自国に帰っていると思って、ここで会うとはつゆとも思わなかったが。


(従軍しているとそうなるものかな?忠誠心とかよくわからない。)


生き延びことを優先させるセリの生き方に、団体行動の考えは実感に降りて来なかった。


「明日は、その3人が護衛に入るんだ。話、聞いてみたら?」

「そうする。」


呼び出そうとは思わないけど、護衛に来るなら部屋で話を聞く事にした。しかし、“聞いてきたら”のいいように疑問が浮かんだ。


「カナンは来ないの?」


「オレは、情報部に顔出してくるわ。」

休みじゃないところが、大変だなあ。移動の形だと色々とやる事があるのだろうと想像したが、引っ越しのイメージしかできなかった。


「寂しい〜?」

「もふ寂しい。」

わきっと動いた指と視線の先


「あいつら触っちゃダメだよ?」


ちょっとショックな顔のセリに諭して言う。

「護衛対象に触られると、警戒しづらいからね?」


仕事の邪魔であり、危険につながるならば止めなければ。


「わかった。お仕事中はノータッチ。」


『ちょっと違う。プライベートでも、触っちゃダメだ。』と続ける前に入り込んだ…


「俺はいいからな。」

ロードが言うのも違う。


気を使ったのか、セリはロードを撫でていた。固めな髪を撫でるのは楽しいのかどうか。ロードの機嫌は上向き、セリは特に困っている様子はないのでそのまま放置した。


だいたいの打ち合わせのようなものは終わったようなものだ。

聴取みたいなものだったが、再確認できただけ良い。次の行動も決められた。


魔木の発見には、魔物の普段にない様子が鍵になる。


「魔物の変化など、意見が欲しい」

グスタフの部屋に来るのが決まった。



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