第9話 自由

勉強の環境

寒い中、会話、静かに起こさないよう


眠りのが重要だ

本が手に入れば、食べるのは忘れなかったが。


本の貸し出しも許可され、白い部屋に数冊の本。


植物図鑑

おはなし


伝承を子供向けにしたものを選んだ。

ここでは幼い子どもなので、絵が多いもの。


ここ最近は眠気より読書だった。

周囲は大人しく夢中になっているので見守っている。


集団に馴染むより、落ち着いた環境のが良いのかもしれない。



そもそも

移動も行った事がある場所なら言付けだけで許可が出た。

安全な場所



考えの自由を教え、


離れた部屋にぽつんと

静寂は時間の感覚を忘れさせた。


薄く寒い壁、そこから

動く音。外のがさりと風、生き物の動く

常に聞こえていた物がない。


整然と物のない牢屋か

人が足の踏み場もない部屋


雑然さが懐かしい。


体は警戒をしていた。環境の変化、自意識、仲間じゃない

集団に緊張する。敵とも言えないけど。


そんな日々になっていた

良く慣れ、


コンコン<ノック音>

派手めなお兄さん?と一緒だった。


「あまり長い時間かからないようお願いしますね?」

「わかってるワ!」


「こちら商人のシュルトさん」


医師に紹介された相手は、獣人の容姿ではない。

「はじめまして、ワタシは人間よ?」

片手を出される。

「?」

「アラ、握手の習慣はなかった?」


何か挨拶の方法だったのか。

へえ、人間がいたんだ。と率直な感想に気を取られた。


「女の子でしょ?オシャレを楽しまないとね!」


並べられて物たち。シュルトさんは、病床見舞いに来てくれる1人らしい。

温かな膝掛けの差し入れ、購入希望があれば、請け負ってくれるらしい。


「お金、ない。」

態と、カタコトに答えるとロードの懐から出るらしい。


「あー。貢ぎたいらしいわよ」


特に必要なものはないのだけど


そう言えば、お湯を沸かせる魔導具

ぬいぐるみ湯たんぽ


「ここ寒いもの!あったかい格好しないとネ。」


密閉された部屋は、隙間風もなく快適なので

よくわからない。それを遠慮と取られたようだ。


「貸し出しているのヨ、遠慮しないで!」といろいろ部屋に広がる。

住み着くわけにいかないんだけど


借り物ならまあ、返せるか。


使い方を教わり、少し話しをする

カウンセリングの一環かとも思う。軍でもあったのを思い出した。


物で和ませて、話相手の人選もそんな意図が見える。

態々この人を呼び出したのかな?


「知り合いが来てるからってのもあって早めに寄ったのヨ。そしたらロードに番って?!ビックリしたわよー!」


世間は狭いと言うらしいが。ロードの関係者か。

遠方から来たロードと商人の接点。ここまで来た理由?


考えを顔に出さず教えてもらった通り魔道具で紅茶を淹れてみた。

熱すぎるかも


「クッキーは食べすぎないで

野菜のダカラ栄養は取れるけど食事は食べるのよ?」


孤児院の若いシスターのように世話焼きな人物だ。


部屋に少し、物が増える結果になった。




そろそろロードとの面会の日

備えてくれたのだ何してるのかくらい興味を持ってみよう。

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