26
***
ある日のこと。
突然すずが私のお腹をポンポンしながら、突拍子もないことを聞いた。
「ねえねは、おなかにあかちゃん、いない?」
「へっ?い、いないよ?」
慌てて自分のお腹を確認する。
そんなにお腹出てるかしら?
最近ちょっと食べ過ぎかなぁ?
ダイエット考えた方がいい?
なんて思っていると、すずの言いたいことはそうではなかった。
「あのねー、ほーくえんのねー、ちーちゃんのママねー、赤ちゃんいるんだってー。あとねー、ほだかくんのねー、ママも。ねえねはー?ねえねも赤ちゃんいるー?」
保育園の同じクラスのちーちゃんとほだかくんのママは妊娠している。まだそれほどお腹は大きくなかった気がするが、子供達も把握し出したらしい。
今妊娠してるってことは三歳差か四歳差になるわけで、そういう家族計画のおうちが多いんだなぁと感じる。
一人っ子の家庭ももちろんたくさんあるけど、兄弟ができるというのはまた違った楽しみや悩みが増えることだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます