前のエピソード――第40話

　今日は令和3年1月14日の木曜日である。

　カクヨムコン44日目が過ぎた。

　顧客からの連絡待ちの間に、これを書いているため、ゆっくりと時間が取れない。

　何分、仕事は顧客次第なのだ。

　いつ連絡がくるのか全く分からぬ。特に私の担当の顧客は、ホント勝手気のまま。

　自分が暇になったら電話やメールをしてくるのである。

　おかげで、こちらは、昼食なぞゆっくり取ったことが無いのである。

　そう、自分が昼休憩になったからと言って、私に連絡をしてくるのだ。

　私も、それが分かっているため、昼飯なぞ、外に食べに出ないのである。

　私の後ろのロッカーの中には、カップ麺が大量に詰まった段ボールが積まれている。カップ麺の数、約40個。会社に閉じ込められても、数日は籠城できる量である。

　味も、いろどりみどり、飽きないように焼きそばから、とんこつラーメン、カレーラーメン、うどん、そばと多種多様。

　このラーメンたちは、近くの激安スーパーで賞味期限間近のものを仕入れてきている。

　おかげで、箱の下の方に詰まっているモノなど、消費期限が完全に切れて、パンパンに膨らんでいる。まぁ、食べても大丈夫なので、私は捨てないけどね！　ちょっと油のにおいが臭いなあって思うぐらいである。うん、大丈夫！

(11/15追記　とっても重要！　食品会社で勤められている方からコメントをいただきました。『古いカップラーメンは食べてはいけません。酸化した油が大変体に悪いです。私が学生の頃、これをやって全身蕁麻疹がでました。』なので、いい子のみんなは、絶対に食べてはいけません！)

　しかし、激安スーパーに並ぶカップ麺を食べながら思うことがある。

　それは、味がいいのに売れ残ったカップ麺が結構あるということだ。

　とくに多いのが期間限定品である。きっと問屋に注文が入らなかったのであろう。

　だが、この期間限定品、食べてみると、結構おいしいモノがあるのである。

　期間限定品のため、もう二度とあの価格でお目にかかることができないであろう。

　まぁ、おいしくないモノも当然ある。3個買って、残り二つどうしようかと真剣に悩む味である。

　こういったラーメンを顧客の電話が来るまでに食べてしまうのである。

　このラーメンのスープをすすりながらふと思ったのだ。

　このラーメンたちと、このカクヨムの作品たちは、意外と似ているのではないかと。

　というのも、おいしい期間限定のラーメンたちは、おそらく、担当の営業さんの力が足りなかったのかもしれない。そのおいしさをアピールしきれなかった。そのため、残念ながら在庫となり、安売りスーパーに並んだのだろう。そう、このおいしいラーメンについては、営業不足なんだろう。

　一方、まずいラーメンは、普通に食べたらリピートしたくないのである。だが、在庫の量からみて意外に少ない。これは、営業さんが、必死に売ったからなのかもしれない。そのため、味に比べて、在庫が思ったよりも少ないのかもしれない。こちらは営業さんの努力の結晶なのだろう。いや、もしかしたらバックヤードに倍以上の在庫があるのかもしれないが……

　このラーメンと同じで、カクヨムに並ぶ作品たちも、読者の目に触れずに涙を流しているモノも多いだろう。期間限定のラーメンの様に、本当は読めば面白いのかもしれない。だが、営業力が足りないため、読者のもとに届いていないのかもしれない。それは、すごく残念なことだと思う。

　一方、まずいラーメンのような作品もある。何を隠そう、私のような作品である。一度読んだら二度と読まない！　マズイ味のような読み応え。でも、営業を頑張れば、何とかPVは稼げるのかもしれない。

　できれば、おいしいラーメンになり、営業の力と相まって、安売りなどしなくても飛ぶように売れる商品になりたいと思っているのだが、そうは、簡単にいかないのが現実だ。

　そして、味の変わらない私の作品は、今日もマズイって思われながら読まれるのだろうかと……

　食べたラーメンのカップの底を見ながら、ふと思っただけのことである。

　あっ……電話来た……

　前日のデータとの比較です。

「俺ハレ」44日目ステータス

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054897447174

　フォロワー447　→　450 　　カクコン開始時～+41　前日比　+3

　★285　→　291　　　　　　　　カクコン開始時～+34　　前日比　+6

　♥9,319　→　9,319　　　　　　カクコン開始時～+1040　　前日比　+73