第38話

 今日は令和3年1月11日の日曜日である。

 カクヨムコン41日目が過ぎた。


 先日、検索の検討を行ったところで、筆を止めてしまった。

 いや、止めてしまったというより、止まったと言った方が正しいだろう。


 と言うのも、自分の小説の検索ワードが思いつかなかったのである。


 確かに、タイトルに含まれるワード「ハーレム」「道具」のダブルキーワードで検索すれば、表示はされる。

 しかし、私の小説では、ハーレムと題名に含まれていても、内容には、ハーレム要素が今のところ、ほとんどないのである。また、道具も、一般的な現代の道具という概念からは、かなり離れた、融合加工道具という、独自の世界観の道具なのである。初見の読者が、これらのキーワードで、自分の作品を好んでくれるだろうか……いや、それは、ありえないのである。


 と言うより、そもそも、検索と小説と言うのが、こうも相性が悪いのかと、今更ながら思い知ったのである。


 では、具体例を挙げてみよう。私も内容はよく知らないが、一応、アニメを見た人気作品、鬼滅の刃である。今、時の作品と言っても過言ではないだろう。

 この作品を検索しようとしたときに、どんなキーワードを入れるだろうか?

 「竈門炭治郎かまど たんじろう」「鬼殺隊」「那田蜘蛛山」「禰󠄀豆子ねずこ」「我妻善逸あがつま ぜんいつ」「嘴平伊之助はしびら いのすけ

 これらの固有名詞を入れれば、ほぼ、鬼滅の刃の情報にはたどり着くだろう。あとは、漫画とかアニメとかのキーワードを入れれば、コンテンツにたどり着くかな。


 だけど、鬼滅の刃を知らない人、見たことが無い人は、固有名詞を知らないわけで……


 と言うことは、必然的に、作品の予想されるキーワードから検索をかけること似るだろう。

「明治時代」「刀」「鬼」「技」「長男」「仲間」「妹」

 こういったところだろうか。

 だが、これも、漠然と鬼滅の刃のイメージがある人が、鬼滅の刃のコンテンツを探す際に入力するものである。


 そう、全く、鬼滅の刃を見たことが無い、いや、そんなものがあることすら知らないという人が、この鬼滅の刃のコンテンツにたどり着くにはどのように検索するだろうか?


 そもそも、そんなものが、あることすら知らないのである。

 自分の読みたいものを漠然とイメージして、キーワードを入れていくことになるのだろう。

 このカクヨムおいても同じことである。

「明治時代」「刀」「鬼」ぐらいまでは、キーワードとして入れるかもしれない。

 鬼滅の刃ほどの人気作品であれば、これらの単一キーワードでもトップに出てくるかもしれない。


 だが、人気が出る前ならどうだろうか?

 おそらく、この三つのキーワードでも出てこなかったのではないだろうか。

 と言うことは、もっと、具体的に絞り込む必要があるのである。


 しかし、読者は、そこまで、明確なイメージを持っていると言い難い。

 ただ、漠然としてファンタジーを読みたい。バトル物が読みたい。魔法がバンバン飛ぶのが読みたい。甘い恋愛ものが読みたい。

 もう少し具体的に突っ込んだところが、キーワードになると思うが、おそらく、そこから先の「兄と妹の恋愛」とかぐらいが限界だろう。


 そこから先を絞り込もうと思っても、読者自体も、見たこともない作品のイメージなんてできはしないのである。


 と言うことは、読者は細かな作品のキーワードなど検索しようがないのだ。


 ならばどうするか……

 簡単である。


 今まで見たことがあるような作品のキーワードで検索するのである。

 こういう作品は、こういうキーワードが多い。

 そう、まさにテンプレ作品である。

 読者からすれば、検索するキーワードがハッキリしているのである。

 チート、最強、無双など、既存の作品からイメージがつきやすいのだ。


 テンプレ作品が、よく読まれる。

 テンプレ作品が、好まれる。

 以前、この事について愚痴ったことがあったが、今回も、この壁にぶつかったのである。


 カクヨムに読みに来た読者は、はっきり言って、未知の作品のキーワードなど思いつかないのである。私自身もそうである。

 すなわち、検索のしようがないのだ。


 いくら検索したところで、新しい世界観、ストーリーと言うのは読者の目に触れにくいのである。

 これが、検索と小説サイトの相性の悪さである。


 だが、これも小説サイトが、検索サイトと同様の検索思考を取っているためなのだ。

 そうなれば、先ほどの思考を持つ読者は、テンプレワードで検索するしかないのである。

 必然的に、テンプレ作品が日の目を見て、テンプレ作品が量産されることになる。

 納得である。


 いや、それが悪いというわけではない。

 だが、ココに一つビジネスチャンスがあるような気がしないでもないと思ったのだ。


 カクヨムに限らず、創作物系のサイトは同じような悩みにとらわれているはずなのだ。

 そして、サイトのカラーが、好むと好まざると、同じような色に染まっていくのである。

 ならば、この検索システムにひと手間加えれば、面白いことになりそうである。

 利用者もまた、自分の漠然とした求めるイメージに近い作品と出会うことができるかもしれない。


 改善方法は?


 私なりの改善イメージはあるが、それは、教えない!

 まぁ、私ごときの提案で変わるわけはないですから……ここで、書くのがもったいない。外に出してしまえば、その優位性は失われてしまいます。私の中にあれば、それは、いつの日か、銭になるかもしれません。まぁ、ならないと思うけどね……




 前日のデータとの比較です。


「俺ハレ」41日目ステータス

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054897447174

 フォロワー443 → 445    カクコン開始時~+36  2日前比 +2

 ★285 → 285        カクコン開始時~+28   2日前比 0

 ♥9,201 → 9,291      カクコン開始時~+939  2日前比 +90

 PV44,311 → 44,568    カクコン開始時~+4,919 2日前比 +257

 週間ランキング異世界 281 → 281



「レベル上げなんてかったるい!」41日目ステータス

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054921496042

 フォロワー91 → 93  2日前比 +2

 ★120 → 120      2日前比 0 

 ♥1,484 → 1,497     2日前比 +13 

 PV4,418 → 4,492    2日前比 +74 

 週間ランキング異世界 268 → 459



「タダノ物語」35日目ステータス

 https://kakuyomu.jp/works/1177354055014685953

 フォロワー15→ 15   2日前比 0

 ★24  → 24       2日前比 0

 ♥113→ 113       2日前比 0 

 PV346→ 346       2日前比 0 

 週間ランキング短編 192 → 191

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