超カードゲームバトル、ルナティックケイオス

ケイオス３「悲しき過去」

かつて馬取（ばとる）の地を支配した戦国大名、馬取狂蔵（ばとるきょうぞう）。第一戦国時代において天奈龍智（あまなたつとも）に匹敵すると言われた漢である。天奈が西国を統一し天戸まで攻めてくると知れた時、狂蔵は東国の諸大名を糾合、天奈と天下分け目の決戦を行おうとした。その時、彼は史上最大のバトルに震えていた。生粋のバトルジャンキーだったからだ。だが、歴史に知られるように決戦は行われなかった。

「天奈の側の先方は加賀崎！村井！ほかにも！城が落とされています！」

「ぞくぞくするのう！強い敵とのバトル！」

「殿！他の大名の使いです！」

「な！ワシの首で手打ちにすると！馬鹿な！ワシはまだバトルしとらんぞ！」

「バトルジャンキーについていけないんですよ」

「おのれ！」

馬取狂蔵は切腹し果てたが史上最大の決戦を行えなかった恨みでこの地を呪い、馬取の人々は常に闘争に飢えることになってしまった！彼の霊を鎮めるため天聖の巫女は8枚の闘札（カード）を使った鎮魂の儀式、狂月の混沌（ルナティックケイオス）を執り行った！こうして現在の馬取（バトル）がある！

「なんて悲しい物語なんだ」

「おそらく残りのカードを発見することでバトルの呪いをどうにかできるはずです。カードを探しましょう」

そして新たなカードが現れた。百億のカード・・・つづく