「I Love You」 を訳したら?
「I love you」を夏目漱石が「月が綺麗ですね」と訳した、
というお話が何年か前に話題になって、
その影響で「自分ならどう訳すか?」というネタをよく見かけます。
というのも最近カクヨムで知り合った方のエッセイで、
この質問を久しぶりに見かけたのでちょっと検索してみました。
皆さん本当に色々考えていらっしゃって、
「直接そうとは言わないけれどこれってそういう意味だよね」
と思わず唸るような名文が沢山ありました。
まぁそんなロマンチックなお話とはとんとご縁のない私ですが、
この「I Love You」の直訳、「私はあなたを愛しています」。
これって、そのまま訳し方をちょっと変えるだけでワクワクするよなぁと。
例として幾つか書いてみます。
「私、あなたを愛してるわ」
「愛してるよ」
「僕はあなたを愛しています」
「俺はあなたを愛しているんです」
これだけでも結構妄想膨らみませんか、ねぇねぇ!?
これ英語では全部「I Love You」ですよね。
私は英語が堪能なわけではないので、
これだけ場面や状況が違うともっと違う言い方になるのやも知れませんが、
意味はそのまま、言い方を変えるだけでこれだけ幅があるんです。
1つ目の「私、あなたを愛してるわ」
明らかに女性の言い回しですよね。でなければオネェ言葉でしょうか。
真剣に相手より上の立場から言っている感じです。
子供に向かって母親が言っているようにも見えますね。
逆に悪女っぽさを出すのにも使えそうな言い方です。
2つ目はストレートかつ短く、直球勝負!という感じ。
性別も年齢も問わずあり得そうですが、
相手とある程度親密な関係でないと言いにくいですね。
イチャコラしてる最中とかもあり得そうです。やめんか。
3つ目はものすごく丁寧、かつ年下の男の子か、純朴な男性のよう。
これ好きな人に言われたらすごく嬉しいかもですが、
何とも思ってない人にいきなり言われたら、
咄嗟に「ちょっと断るのめんどくさそう」って思う気がします。
4つ目は相手との間に距離を感じているか、
自分を信用してもらえていない相手に対しての告白っぽいですね。
「俺の心を分かってください」って感じで切羽詰まってます。
BLとかで頻出しそうな雰囲気ですね。
いや待て、相手が男って想定かよ!というツッコミはナシです。
とまぁこの直訳そのままの内容でも、
日本語に訳すと表現一つで意味やシチュエーションが全然変わるのです。
性別、年齢、相手との関係、これを考えずに訳すと意味が通らないという、
英文の日本語訳の難しさの一端を垣間見るようです。
どうですか?ワクワクしませんか?
しませんかね?
今日は「愛してる」とたくさん書いたせいでテンションが上がりすぎました。
次はもう少し落ち着きますね。
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