第8話

ガチャ…と扉が開く音がする。


「今日の飯なに?」

「ハンバーグ、後シーザーサラダとコンソメスープ」

「ふーん」


分かってたけど、それだけの返事。シーンとした食卓。食べる音だけ響き渡る。


「今日早かったけど、出かけてたの?」

「そうだけど」


煙草の匂いと混ざって微かに香水の匂いがした。


「風呂借りるから」


それだけ言って風呂場へ向かう拓。


「…食器だけでもおろしてくれたらいいのに」

ボソッと呟く。私て家政婦か何かと勘違いされてる?


♪〜

歩くん : 日曜、ランチ行きたいから11時頃でどう?

私 : 大丈夫だよ!楽しみにしてる。



歩くんみたいに拓も予定を決めてくれたらな〜とも思う。でも逆にそうだと怖いかも…


洗い物を済ませて、明日の仕事の支度をする。


「お前も風呂入れば?」

「そうする」


お風呂から上がった拓は気だるそうに髪を乾かし、ベッドに倒れ込んだ。


私もお風呂を済ませ、保湿し髪を乾かす。ベッドへ向かうと拓はもう寝ていた。布団をかけ直し、仕事のため私も眠りについた。

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幸せとは アカツキ @okt78

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