第6話

「明日も午前中だけ仕事か〜」

「日曜出勤なの?」

「そうそう。たまに午前中だけとかいつも通りとかいろいろだけど」


ふあっとあくびする歩くん。私は土日はだいたい休みのことが多く、大変だなと思った。


「歩も明日仕事なら少し早いけど、今日は帰るか」


21時半頃会計を済ませ、外に出る。


「車できたから、幸ちゃん送るよ。俺アルコール駄目で飲んでないから大丈夫だよ。」


そういえばオレンジジュースばっかり飲んでたかも…


「お言葉に甘えてお願いしようかな」

「いいよー!帰りながらもう少し話したいし」


愛ちゃんと雪斗くんに手を振り歩くんの車に乗る。


「芳香剤?凄くいい匂いする」

「いい匂いでしょ。俺この芳香剤お気に入りなんだよね」


癖のないふわっとかおる甘い匂い。どこか落ち着く香りだった。


「なんか歩くん、コンビニで会った時とはイメージ変わったかも」

「明らかに俺を変な奴!ていう目で見てたもんね〜」

「知らない人が私の名前知ってたら怖いよ!でも凄くフレンドリーっていうかマイペースていうか…」

「よく言われる」


2人で話していても気まずさはなく、とても話しやすかった。


「あ、ここ右曲がったところのアパート」

「了解」


いろいろ話しているとあっという間に家に着いた。


「送ってくれてありがとう。」

「どういたしまして。あ、連絡先教えて?」

「いいよ」

「ありがとう。じゃあ後で連絡するね。もう暗いし、家入るまでいるよ」


歩くんにお礼をし、家に入る。入る前に振り返ると笑顔で手を振ってくれていた。


「第一印象とはかなり違ったな〜」


歩くんにお礼のメッセージを入れ、シャワーを浴びて寝る支度をする。


♪〜

メッセージが鳴った音がしたけど、眠くてそのまま寝てしまった。

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