第5話
4人で食事しながらふと思ったことを尋ねてみる。
「歩くんはどうして昨日コンビニで私って分かったの?」
私以外の3人が目を合わせる。
「私と幸の写真見て…「あー!ストップ!!」
急に歩くんが叫ぶ。
「俺に言わせてー!実は雪斗の家に遊びに行った時に、愛ちゃんと幸ちゃんの写真を見つけて…愛ちゃんに紹介してー!って頼んだら彼氏いるからって断れちゃって」
「え、それっていつぐらいの話?」
「半年前…いやもう少し前かも…」
拓と付き合っている時だ…
「ずっと会いたかったんだよね。でも彼氏居るなら会えないな〜て思っててその話は終わったんだけど。」
「そしたら昨日急に 『幸ちゃんってまだ彼氏と付き合ってるのかな』って電話が俺にかかってきて、今は居ないみたいだよって伝えたら『明日会えるか聞いてみて!!』って言われて…」
それで今日4人が集まったらしい。
「あのコンビニの近くの居酒屋でよく愛ちゃんと飲んでるって話聞いたことはあって、俺よくあのコンビニ行くからいつか会えるかも〜て思ってたらホントに会えたからびっくりした」
思わず声かけちゃったって笑う彼。
「今日は幸ちゃんに変な奴からいいお友達くらいになれるように頑張ろうと思って」
「コンビニで会った時に、雪斗くんと友達だって言ってくれればよかったのに…」
きっと凄い変な目で見てしまったし…
「変な奴でもいいから印象に残ってほしかったの!」
「「普通は怖いわ」」
愛ちゃんと雪斗くんが声を揃えていう。そんなやりとりが少しおもしろかった。
「笑うと更に可愛いね」
「なっ…」
「コイツ思ったこと全て言う素直な奴なんだよ」
褒められるのは久しぶりかも。拓は何も言わないから。
少し戸惑いつつも悪い人ではないんだなと話していると思った。
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