第4話

日差しが差し込む。


「頭痛い…」

二日酔い。

横を見ると反対を向いて寝ている拓。


少しの自己嫌悪に浸る。


時計を見るとAM7:30

「帰ろ…」


今日は仕事は休み。拓の家で夜シャワー浴びたけど、帰ってもう一回浴びなおそう。そして二度寝して、昼はランチ行こうかな…


電車に乗り最寄りの駅で降りてから自分のアパートへ。

シャワーを浴び、拓に帰ったと連絡を入れ眠りについた。



***

昼前に設定していたアラームの音で目が覚める。

よし、今日はなんとなく気合いれて化粧しよ。ランチの後は気分転換に買い物でもしよう。


準備して、行きつけのランチへ向かった。


注文を終えて待っていると、愛ちゃんから電話が鳴った。

「どうしたの〜?」

「今日の夜空いてる?雪斗と雪斗の友達もいるんだけど、ご飯どうかなって」

「行けるよ〜」

「じゃあ、17時半頃に迎えに行くね」

「ありがとう」


雪斗くんは愛ちゃんの幼馴染彼氏。雪斗くんの友達に会うのは初めてかも…どんな人だろう。


ランチを食べ終わり、買い物へ向かった。欲しかった服を何着か選ぶ。この時間て凄く楽しい。他にもいろいろ見て回って時間を見ると16時。


拓のメッセージを確認するとまだ既読になっていなかった。

いつものことだから気にしないと言い聞かせて帰宅。


少し化粧直ししてると愛ちゃんからもう少しで着くと連絡がきた。

準備して外に出ると、愛ちゃんと雪斗くんが車で迎えにきてくれていた。


「おまたせ〜友達は?」

「少し遅れるかもしれないから先に行っててだって」

「そうなんだ」


なんか今更緊張してきたかも。愛ちゃんと雪斗くんがいるとはいえ、拓以外の男の人と会うのは久しぶりかもしれない。


お店に着いて、席を案内してもらう。注文するものを選んでいると


「ごめんごめん〜仕事長引いた。そしてハジメマシテ幸ちゃん」

「あ、はじめま…えっ昨日の変な人!」

「覚えててくれたんだ」


ニカッ笑うその顔、まさに昨日コンビニで会った変な人だった。


「え、幸会ったことあるの?」

「昨日急に話しかけてきて、肉まんくれたんだけど…」

あゆむ…お前…」


まさか、雪斗くんの友達だったなんて…


「改めまして水島歩みずしま あゆむ幸ちゃんと同い年、よろしくね」

「あ、よろしくお願いします…」


びっくりしすぎて思わず敬語になる。


「少し変わってるかもしれないけど、いい奴だから…」

雪斗くんが苦笑いで言う。いい人…なのか?と少し疑いの眼差しで見てしまう。


「俺お腹空いた〜注文しよーよ。」


マイペース、というかどこか掴めない男。印象に凄く残る人だと思った。

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