自分の想い
「梨生、今日はみんなでバーベキューらしいわよ」
「そうなんだ」
「夕方に準備始めるらしいから」
「分かった」
その日の夕方 ―――
「藤原、それこっち」
「分かってます!」
「いや、分かってませんでしたって顔してたぞ!」
私達は騒ぐ中、準備をする。
そして、夜盛り上がる中、
「お前、今日は飲むなよ!」
「何を?」
「お酒」
「飲みません!」
「あら?盛り上がって良いかもよ?」
と、アパートの住人。
「いえいえ、飲むわけにはいきません。未成年なので……」
「そう言って前回飲んだの誰だよ!」
「あれはジコ!確認せずに飲んだんだから!」
私達は騒ぎつつ、その後、子供達と遊んでいた。
そして、子供達は先に眠りに入り私達も各部屋に戻る事にした。
ぼんやりしている所に、私の携帯が鳴り響く。
「はい、もしもし」
「藤原、遠くで花火あがってるけど見えるか?」
「駿河君?花火?私の部屋からは確認出来ない」
「じゃあ、うちに来いよ」
「分かった。すぐ行く」
私は駿河君の部屋に行く事にし、玄関先で迎えてくれた。
私は、あがる。
「お邪魔しまーす」
≪ちょっと待って!私……今、好きな人の部屋に来ちゃてるんだよね…?≫
私はイッキに緊張してきて、胸がドキドキ加速する。
≪ヤバイ……花火所じゃなくなる≫
「そ、そういえば花火大会の時にどうしてキスしたの?」
「えっ?あー、それは、あの時言ったままだけど?」
「えっ!?……あ、あれ、マジで驚いたんだけど!」
「ファーストキスじゃねーんだし減るもんじゃねぇだろ?酔っ払ってた日にキスしてんだし俺達」
「酔っ払ってたって言うか……あれは……」
「何だよ!事実だろ!?」
「…それは…まあ…」
「後、お前に聞きたい事あるんだけど」
「何?」
「お前……俺に告ったの覚えてる?」
ドキッ
「ええっ!?こ、告……告ったぁっ!?」
「その反応は気付いてねぇんだな」
「全然!駿河君の聞き間違いじゃない?元彼かも~」
「元彼?へぇー……心残りなんだ」
「ち、違うし!でも、もし、そこで私が駿河君に好きって告白したなら違うと思うよ?」
「だったらそれはそれで良いけど。確認つーか気になってたから聞いただけ」
「そっか。ごめんね。何か変な事ばっか言って」
「別に」
≪だけど本当は私は……あなたが好き≫
≪でも……今の仲壊れそうだし……私なんかじゃ駿河君に相応しくないから……≫
「そ、それじゃ、私、部屋に戻るね。お邪魔しました!」
「ああ」
「………………」
「駿河君」
「何?」
「駿河君は……好きな人いたりするの?」
「えっ?」
「いや…もしいたりしたら余り一緒にいない方が良いのかな?って…」
「藤原?」
「彼女じゃないなら一緒にいるのもいけないかなぁ~って。花火大会の時も付き合わされたし…誤解招くような事はしない方が良いよね?と思って」
「………………」
私は振り返る。
「ごめん……」
「いや、別に良いし!好きな人いねーから」
「……そっか……そ、それじゃ……」
「ああ」
私は去り始める。
「駿河 雄平っ!」
「今度は、何!?」
私は駿河君に抱き付き私達は倒れ込む。
「な、何だよ!お前はさっきから!」
「……き…」
「えっ?」
「私は……あんたが好きなの!」
「藤原……?」
「ご、ごめん…えっと…やっぱ今の聞かなかった事にして…」
私は離れる。
グイッと引き止めたかと思うと、私を押え付け股がった。
ドキッ
「聞かなかった事なんて出来る訳ねーだろ?」
「………………」
グイッと引き起こす。
「別に良いし!お前が俺を好きなら好きで良いから別に止めやしねーよ」
「……駿河君……」
「時間くんねーかな?」
両頬を優しく包み込むように触れる。
ドキン
「お前なら……別に考えてやれなくはねぇから。ただ……結果は良いか悪いかは分かんねぇけど……」
優しく微笑むとキスをされた。
ドキン
「部屋に戻りな!」
「……うん……分かった……」
私達は別れ部屋に戻る事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます