第2話朝食
「おはよう!」
扉を開けて元気よく挨拶する。シュウの言うとおり皆既に揃っていた。
「あ〜カナおはよう〜」
そう甘い声で言ったのはピンク色の髪の毛をツインテールにした水色の瞳の少女だ。華奢な身体に似合う黒いワンピースがよく映える。
「おはよう、ミオ」
「あーー!!!腹へったーー!!!」
私の声を掻き消すくらいの大きな声が響いた。
「テルク!」
私がそう呼んだ少年は白髪に黄色の目をしており、緩そうな服を着ている。
「あのあの!私もいますよ!主様!!」
そう言って駆け寄って来た青色の髪の毛をお団子にした紫色の瞳をした可愛らしいピンクのドレスを来た少女が私を呼んだ。
「うん!シアもおはよう!」
シアの頭を撫でるとシアは白い頬を赤く、淡く染め上げ目を細める。
「ま〜たシアがカナにべったりだよ」
そう言いながらソファーで寛ぐ緑色の髪の毛をした灰色の瞳の少年が眠そうに欠伸をした。
「リックもおはよう」
「ん〜〜……」
欠伸まじりにリックは返す。そんなリックの上に座る人物がいた。
「うぐお!?」
「カナが起きたんだからお前も起きろ」
そう言ったのは茶色の髪の毛を女性の様に長く伸ばした緑色の瞳の少年だった。
「相変わらずだね、レイト」
私がそう言って苦笑するとレイトは無表情でリックの上から退く。
「朝から騒がしいなぁ」
シュウが呆れた様子でそう言うがどこか幸せそうな顔をしていた。
「あれ?そういえばユイトは?」
私がリビングを見渡しながらそう言うとテルクはお腹を撫でながら言った。
「朝飯の支度してるってよ、ったくあいつ何時まで待たせるんだ」
どうやらテルクはお腹が空いてご立腹の様だ。私はユイトの手伝いに行こうとすると良い匂いが漂って来た。
「すみません!お待たせしました〜朝食ですよ!」
「ユイトおはよう!」
私が笑顔でそう言うとユイトも笑顔で返してくれる。
「カナさんもおはようございます!さぁ朝食を食べましょう」
ユイトがそう言って机に朝食を並べると全員が各々の席に座る。
「よっしゃあ!!今日はベーコン入ってるな!」
テルクが嬉しそうにガッツポーズをする。
「じゃあ、頂こうか」
シュウがそう言って場を仕切る。
全員で手を合わせ、一緒に言う。
「いただきます!」
そうして楽しい朝食が始まった。
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