2.ここは僕のベッドで僕の毛布だ。
「んん…重いんだけど…降りてよ…。」
嫌だ。
何で、僕が。
君が僕の毛布に勝手に入ってきたんだろ?
君が出ていけばいい。
「ちょっ‥押さないでよ!」
うるさいな…。
まだ、朝の4時だぞ。
近所迷惑も考えろ。
まったく、僕の毛布に入ってくる癖に…。
我儘だぞ?
ぐいっぐいっ。
ドスンっ!
「いっ…たぁ~いぃぃ!!!もうっ!何すんのよ!」
勝手に落ちた癖に、人のせいにするなんて…。
僕は、ベッドの上から見下ろした。
のろまの癖に、どんくさいとは…。
君は、1人じゃ生きて行けないな。
はぁ~。
「なっ…なによっ‥そんな冷めた目でこっち見ないでよ。しっしかもため息まで!ひどい!」
僕は、ひどくなんてない。
ちょっと、哀れに思っただけだよ。
ほらっ!何やってるんだよ。
毛布から出たら、温かい空気まで、出るじゃないか!
早く入って。
「ほんとに、ひどいんだから‥。お尻打っちゃたじゃんか‥。もう、目が覚めちゃったし。はぁ…。もういいよ。起きればいいんでしょ!」
別に、僕は起きろとは、言っていない。
けど、君が勝手に出ていくんだったら止めないよ?
そもそも、君が僕のベットと毛布に勝手に入ってきて、勝手に床に落ちたのは僕のせいじゃないから。
あぁ…温かいな‥。
でも、君が居た方が温かいから、もうちょっと居ててもいいぞ。
まぁ…僕の気が済むまでだけどもな。
ふふっん。
「もうっ…幸せそうな顔しちゃって…。」
当たり前だろ?
これから、気が済むまで寝れるんだから。
君が、僕の眠りの邪魔をしたら許さないからな。
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