第2話
「あれから、2年か初めの頃は現実を受け入れられずに悲嘆してたな」
ふと、時計を見るとお昼を越えていたため1階に降りる。そこでは、母親が昼食を作ってくれていた。
「やっと、起きたの」
「母さん、おはよう」
母さんはダンジョンが出現し、無職の者がほとんどいなくなったというのに、無職の俺を家においてくれていた。どうにか親孝行がしたいと考えながら、昼食を食べ自室へと戻る。
自室に戻ると、そういえば初めの頃はSPが増えていないかと毎日ステータスを開いていたのに、ゲームを始めてからは1度も開いていなかったな。久しぶりに見てみることにした。
「ステータス」
多川悠人
レベル5
HP 100
MP 24
SP 10000
職業:なし
物攻:26
物防:20
魔攻:18
魔防:17
速さ:23
運:20
スキル:なし
称号:???
「ん?SPの0が増えてる、何の嫌がらせだよ」1度ステータスを閉じ再度ステータスを開くがいっこうに治らない。そこで、俺はようやく気づく
「SP 10000?どういうことだ?レベルを上げても取得できなかったんだぞ、それから毎日見ていても増えていなかったんだぞ?」
俺は、ステータス確認をやめてからの2年自分が何をしていたのかを考える。毎日、寝て、起きてはゲームしての繰り返しだったことを思い出し、考えるのをやめる。
「そうだよな、特別なことは何もしていない、寝て起きて、ゲームをしていただけ、!いや待てよ、そうだステータス確認をやめてからの2年間俺はゲームをしていたんだ」
「うるさいわよ」自室で大きな声を上げていたため母さんに怒られる。
俺は頭の中で考える。もし、俺のSP取得方法が普通でなかったとしたらゲームをすることでSPが獲得できるということは理解できる。だが、なぜこんなにも多い?何が基準となってSPの獲得が発生しているんだ?考えるのをやめ、ゲームをすることでSPが獲得できるのかを確認することにした。今は13時か。まあ、確認だけならそんなに時間はかからないだろう、いや、どうせやることと言えばゲームだけだと考える。ゲームを起動し、1戦だけオンラインバトルをする。結果は、負けであった。ステータスを開くがSPは獲得できていなかった。勝たなければだめなのか、と考えもう1度オンラインバトルを開始する。無事、勝利することができたためステータスを確認する。
「増えてない・・?」だとしたら、どうやって、10000ものSPを取得したのだ?まさか、ゲームで獲得したわけではないのか?それとも、特定のゲームでないといけないのか?俺は、それから様々なゲームをしてはステータスの確認を繰り返しどのゲームで獲得できているのかを調べた。すると、あるRPGをしているときにSPを1取得した。このゲームで取得できるのか?だが、俺はこのゲームほとんど遊んでいないぞ?もう1度、戦闘を行うがSP取得はできなかった。
「どういうことなんだ?」そこで、俺は時計が14時08分を示していることに気づく。もう1時間もたっていたのか。
「!まさか」俺はあることに気づき最初にしていたオンラインゲームを開くそれからゲームを開始し、15時08分を超えた頃にステータスを確認する。SPは1増えていた。
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