第十四話 海神島の孤独な君

Side:羽降たゆた


 私の産まれは、小さな島。人口数十人の島に産まれた私は島の一番幼い島民であり、一番近い年の子は二つ年上の双子の姉妹だった。幼い頃、寒い冬に両親が島に帰らず本土で亡くなってからはいよいよ独りぼっちに拍車が掛かった。


 毎日が、寂しかった気がする。


婆様ばあさま。わたしも、島の外に出れば友だちが沢山できるかな』


 年上の双子は仲が良く、学校でも私は一人きりで過ごしていた。たった三人しかいない小中高一貫学校はあまりにも退屈で、時間を持て余す他ない。島一番の長寿で、みんなに婆様と呼ばれる齢九十を超えた老婆は私を引き取り面倒を見てくれた人。だけど中学生に上がってからは一人暮らしをしていたのに、それでも婆様は頻繁に私を訪ねた。


 初めは同情なのかと思ったが、それが違うのだと感じ始めたのもまた中学生の頃からだった。


『島外に……? ならぬ!! なりません、このこの島こそがあなたの唯一の安息の地なのですぞ! 島外にはあなたを害する者ばかりじゃ!!』


 普段は温厚な婆様は、私が外の話をするのを極度に嫌う。齢九十とは思えぬ貫禄でズンズンとこちらに迫って来る恐怖は、当時の私には堪えた。だからあまり婆様の前では外の話はしなかったのだ。


 島の裏側にある海が見える秘密基地から、静かな海を眺めては一日を消費するのが……私の日常。


『転校……?』


『そうだ。説明するからね、座りなさい、たゆた』


 そんな日常が崩れたのが、高校一年生の冬だった。もうすぐ春を迎えて二年生になるという頃にその話が舞い込んだ。高校生の担当する教師の一人である、ベテランのお爺ちゃん先生が持病の悪化で本土に帰省。もう一人の教師も家族の介護の関係から島を出る。


 更に校舎の老朽化に、代わりの教師の不足により私より下の学生もいないことから学校が閉校することになったのだ。


『双子は既に高校生からは本土の高校へ行ってるからな……。急な話で、本当にすまない。お前さんだけでも島の学校を卒業させてやりたかったんだがなぁ』


 悔しそうに頭を抱えた校長先生に、私は必死に気にしてはいないと声を掛けた。


 正直に言えば、私も島の学校を卒業したかった。慣れ親しんだ校舎でもあるし、先生たちとワンツーマンで行う授業しか知らないから普通というものがわからない。あんなに憧れていた外の世界なのに、いざそれと向き合うと尻込みしてしまう自分がいる。


 本当は、沢山……友だちがほしいのに。


『……だが、まぁ……お前さんは、他の人間と勝手が違うからなぁ』


 昔から、私は島民たちから一歩離れて接されてきた。理由はもう、何となく理解している。


『あんな迷信を気にしなくて良い、お前さんはただの子どもなんだ。島の宝物、可愛い儂らの子どもたちだ』


 皺々な、大きな手に頭を撫でられて笑う。校長先生はお爺ちゃんだが、他の高齢の者たちよりも考え方が柔軟で懐の深い人。学校で誰よりも私に気にかけてくれた恩人だ。


『……ほら、いくつか新しい学校のパンフレットを持って来たから。良さそうな学校があれば連絡を取っておくからね。試験はあるがたゆたは頭も良いから、頑張ればこの中の学校のどこでも入れるだろう』


 新しい学校を決めるよりも、よっぽどの問題が二つある。それを理解してか校長先生は足早にその場を去った。


 きっと、早めに連絡をしなければから。




『今日も、来なかった』


 海神島うみがみじまには、外から来る人間は殆どいない。自然豊かで歴史的な建造物などが多く残るが、一年に一人訪れるかどうかだった。単に島の知名度かとも思われるが、一概にそれが全てとは言えない。


 私は、海に棲まう神様に、嫌われているのだそうだ。


『新しい学校になるかもしれない学校の、先生が来てくれる日だったのに。はぁ……。予報じゃ、晴れだった……』


 の海を見ながら、私は盛大な溜息を吐いてからベッドへ潜り込む。海の神様に愛されたこの島は、長らくその神様に守られている。しかし、島には必ず海に嫌われる者が産まれるのだと……昔、双子に教えてもらったことがある。


【大人たちが言ってたの。たゆたは、海神様に嫌われた子なんだって!】


【たゆたが嫌いだから、たゆたの嫌なことを海神様がするんだって〜】


 愛する心があるなら、嫌う心があっても不思議じゃない。しかし何故自分なのかと何度も考えた……でも、答えなんか出ない。出るわけがないんだ、だって私は神様じゃないんだから。


 何度も色んな学校から、色んな先生が島に来ると言っては来れない日々。逆に私が島を出ようとすれば船は壊れ、天気は荒れ、風は吹く。更には婆様まで来る。海に婆様という二つの壁。完全に心を塞いだ私は、何をすることもなく海が見えるいつもの秘密基地から忌々しげに海を睨み付けることしか出来なかった。


『っ、わ、たし……ここでずっと、一人なのかなぁ……うぅ、ぅ』


 泣けど喚けど海は荒れ狂う。そんなことを二ヶ月程続けた頃には、冬は終わりを迎えようとしていた。秘密基地で海をただ、ぼんやりと見ていたある日のこと。天気は晴れだった、雲一つない気持ちいい快晴。


 海の向こう側から、船が一隻こちらへ向かって来た。それは物資や食料を乗せる船でたまにしか島に来れないが、食料も豊富なこの島では些事なこと。しかし、問題はそんなことではない。


 その船には、来客を知らせる白と青の渦が巻かれた島のシンボルである旗が立っていたのだ。


『あ、れは?』


 それを見たのは多分、三年前くらいだろう。記憶にも曖昧にしか残っていないくらい、その旗をひさしぶりに見たのだ。


 でも、と。立ち上がった足を再び地面へ崩す。三月の寒い風が吹いても関係ない。風除けの陰に再び身を隠す。誰もいない家も、誰もいない学校もウンザリ。あそこに行くくらいなら、嫌われた海の近くにいる方がまだ心地良い。波の音と風の音を間近に感じられるだけ、マシだから。


『晴れてると、余計……寒い』


 すっかり凍えた体を摩りながら草原から起き上がったのは、船を見てから小一時間ほど過ぎた頃。重い足を動かしながら我が家への帰路へ着く。新しい学校はほぼ決まったのに、私は未だここにいる。世の中はもう卒業式を迎えてる頃かもしれないのに。


 双子が転校したこともあり、私は卒業式というものも未経験だった。テレビで見た、あの感動的な催しは未知の世界の出来事でこの島では有り得ないから。


『たゆたちゃん!! 大変なのよ、早くお家へ行きなさいな!!』


『たゆたぁ!! オメェ、よーやっとが来たんだぞ!! 良かった、良かった!!』


 風呂敷を持った奥さんや、漁師のおじさんに囲まれて次々と島民たちにお祝いやら何やら声を掛けられる。なんのことかわからずに放心していると、涙ぐんだお爺ちゃんが私の手をそっと取った。もう目が見えないお爺ちゃん。それなのにいつも外に杖をついて出てきて、私の足音がする度にニコニコと笑いかけてくれる優しいご近所さん。


『あぁ……やっと、海神様にお許しを得た者が我らの子どもを迎えに来て下さった……。今までよく、我慢できたねぇ。さぁ、自分の目で確かめに行ってごらんなさい』


『爺ちゃん、みんな……どうしたの? 海神様? 私が海神様に嫌われてるから、やっと出て行くってこと?』


 そう言うと、島民たちはカッと目を見開き少し怒気を含んだ声で何故そんなことを、と詰め寄って来るのだ。慌てて昔、双子にそう聞いたと答えれば次々と溢れ出る溜息や罵声の数々。キョトンとした私の肩を、爺ちゃんにガシリとしっかり掴まれて話をしてもらった。


『違うとも、違うともさぁ……。それはね、あの子たちの悪戯だよ。ああ、なんて可哀想に、今まで海神様に嫌われていると思っていただなんてなぁ……。


 たゆた。たゆたはな、海神様に愛された子どもなんだよ。海神様が海を荒ぶらせて、嵐を呼び、この島に人を近付かせないのはね。全部、たゆたのためなんだよ。昔からそうなのさ、この島には必ず海神様が愛した子どもが産まれるんだよ。たゆたの前はね、たゆたの父親がそうだったのさ』


 親子二代ってのは、島の歴史上でも稀なんだよと話す爺ちゃんと島民のみんな。何がなんだかわからずにいると、話は更に続いた。


『海神様に愛された子どもはね、昔から大いなる力を呼ぶ存在なんだよ。だけど島で平和に暮らしていれば、なんてことない……普通の幸せな人生さ。


 だけどね。一度ひとたび外の人間がそれを無理矢理拐かしてしまえば、その者には悲しい運命が待ち受ける……そういう言い伝えだけなら良いが、実際昔は何度もそういうことがあったそうだ。だから海神様は、愛した人間が決して害されないようにと海を自在に操るのさ。たゆたは、ずっと海神様に守られていたんだよ』


 何度も何度も、頭を撫でられた。みんなが笑顔で、泣いている者も何人かいる。


 そんな話、わからないよ。今更、私のことを守っていただなんて知らない。誰も教えてくれなかった。


『たゆたに、みんながあまり近付かなかったのはね……たゆたが嫌いだからじゃないんだよ。海神様がね、それを嫌うのさ。大切に大切に守るのに、海神様は愛した人間を必ず島外の人間と引き合わせるからね。島民とあんまり仲良くすると災いが襲うのさ。


 だから。今、島外の人間がたゆたを迎えに来たのはね……時が来たからなんだ』


 迎えに来た。


 迎えに来てくれた、神様のお墨付きの誰かがやっと……一緒に連れて行ってくれる。それを理解した瞬間、私はみんなにおざなりな挨拶だけを残して走り出した。背中に受けるみんなの温かな言葉を一身に受けながら、走る。島のあらゆる自然の中で遊び、中々の速さを誇る足も今だけは遅く感じる。一歩でも前へ。一秒でも早く。


 家には、何人かの人の声がした。まず聞こえたのは婆様の大きな声だった。言い争う声に驚いて玄関で足を止める。


『帰れッ!! あの方は島にいた方が安全じゃ!! また島外の人間に唆されて、父親のように……二人揃ってあの子らは死んだ!! 殺されたようなもんじゃ!! 


 海神様の嘆きを忘れたのか?! 一週間続いた嵐の日々……あの子の父親が死んで、島は荒れ果てた! しかし、あの子が! あの方こそが海神様の新たな支えとなることで、島は救われたのだぞ!! 荒れ狂う海にっ、両親を思って……白き花を手向けた時からあの方が新たなとなったのだ!!』


 その場にいる、誰もがきっと小さな島の哀れな老婆の妄言だと呆れているだろう。だけど笑ってそれを否定することは、もう出来ない。現に海神様とやらは散々私の自由を許さず、ずっとここに閉じ込めていた。


 あれらが全て偶然というには、でき過ぎた話だから。


『ばあさ、』


『海神様とやらが、その子の身を守れたとしてその子の心まで守ってくれるんですか』


 婆様を止めようと家に入ろうとした時、聞こえた声はあまり聞いたことのない若く低い声だった。また更にそれに驚いて、足を止めてしまう。


『先生から、ここに来るまでに話を聞いてたんです。この島の教師から、俺たちの新しいクラスメートになる女の子の話。いつも静かで、島の人口からも友だちというものがいない。だから口数は少ないが本当は底抜けに明るくて、可愛い笑顔をするんだって。でも、長すぎる孤独な日々から随分と大人しくなってしまったんだと。


 俺たちのクラスにも、同じ年の女の子が沢山います。みんなそうだとは言えないけど、女子は話が大好きで流行り物も大好き。イベントの時は俺たち男子よりよっぽど気合いが入ってるし十分休みとかいつも女子同士で連んでるし。きっと、その子もそういうの……少しは憧れてると思います。そしてそれを与えてあげられるのは、神様でも仏様でもない。俺たち人間だけですよ』


 木製の門に手を付き、玄関の向こう側にいる誰かを想像しながら早鐘を打つ心臓に必死に平静になるようにと願いながら目を閉じる。


 先生にしては、声が……幼いような気がするけど。


 聞こえた声の主は、誰なのか。まさか、そうなのだろうか? これから私と一緒に学生生活を送ってくれる……クラスメート、なのだろうか。


『生徒の言う通りです。羽降さんには、親戚に丹小櫓家があり、その家のご子息が丁度うちのクラスにいます。家の方の話では幼い頃に会ったことがあるとか。


 羽降さんを我が校の生徒として迎え入れます。彼女は若く、許されるなら学校で学ぶ権利のある子どもです。本土での生活も、私が精一杯サポートさせていただきます』


 知らない人たちが、何故こんなにも……面識のない私なんかを助けてくれようとしているのか。そう考えて、私は漸く自分の思いに気付かされた。


 私は、んだ。この寂しさから、どうしようもない悲しみから抜け出したかった。それを脱せたのならば、私は誓える。


 私を、迎えてくれた人たちを決して裏切ることも置き去りにすることも恨むことも決してしない。助けてくれた、優しい人たち。望んで止まなかったものをくれる人たち。


『わからぬことをっ……!!』


 迷うことなく、私は走り出して玄関の引き戸を思いっきり開いた。そこにいる沢山の目に晒されながら、私は笑って言ったのだ。


『婆様』


『長らく、お世話になりました』


『海神様の許しを得て、神託を謹んで頂戴しようと思います。あなたの献身のおかげで、今日を迎えられました』


『ありがとうございます』


 冷たい季節に似合わない、温かな海風が私の後ろから家の中へ一陣入って行く。風に遊ばれた髪を押さえながら婆様に笑いかければ、彼女は何もかも諦めたように……しかしこれまでで一番安心したようにいつも吊り上げていた眉も落ち、涙を流しながら私に縋り付いた。小さな背中をさすり続けて長年見守ってくれた唯一の家族との別れを惜しんだ。


『お見苦しいところを……お恥ずかしい。私は、羽降たゆたです。いつまでも玄関に立たせてしまって申し訳ありません、どうぞ上がって下さい!』


 私を迎えに来てくれたのは、羽ヶ者学園高等学校の春から二年三組の担任になる先生と男子生徒の二人だった。何度も島に来ようとしてくれた先生と、今日学校に来ていて先生にお願いされてついて来た二人。


『担任の銀落ぎんらく雄代おしろだ。やっと会えたな、羽降』


 銀落先生に握手を求められ、喜んでそれに応じる。先生はとても背が高くて顔を見るにはかなり真上を見なければならなかった。整えられた黒髪に、黒縁の眼鏡。まだ二十代の後半ほどの若い先生だった。


『俺は愛望尊だ。春から同じクラスだよ、たゆた』


 少しだけ赤茶の髪が混じった彼は、人懐っこい笑顔を浮かべる好青年というやつだったけど私は何よりも彼の声に反応してしまう。


 あ。この人だ。


 先程、私の可能性を考えて、感情を表した人だと。


『愛望、くん……』


『尊でいいよ、みんなそう呼ぶし。早く仲良くなりたいからな。だから、俺も君のことをたゆたって呼んでも良いか?』


 コクリと頷けば、また嬉しそうに笑うものだからつられて笑ってしまう。なんとも不思議な人だなと、初めて感じる心の温かさがむず痒い。


『よろしくね、尊ちゃん』


『ちゃんて!!』


 唖然とする尊ちゃんを差し置いて笑い出したのは、彼の隣で今まで静かにしていた男の子だった。少し色素の薄い髪に、色白な肌をした男の子はお腹を抱えて笑い転がる。畳を殴りながら笑う様は、見ているこっちが感心するほど見事なものだった。


『やだ面白すぎる!! 俺、兵児新食ね。楽しい子は大好きだよ。俺ともよろしくしてね、たゆたん』


『うん、よろしくね新食君』


 ちゃんじゃねー、とまた笑い転がる彼を放置して尊ちゃんが何度も謝罪してくる。悪い奴ではない、変な奴なんだと妙なフォローをするのが面白かった。


 そんな私たちを見ながら先生と、今さっき玄関から庭へと様子を見に来ていた校長先生が縁側に座って微笑ましげに言葉を交わしていた。


『やはり、同い年の子どもはいいものですなぁ。あの子のあんな楽しそうな姿は久しぶりに見ましたよ』


『ええ。私も、連れて来て良かったと心から思います』


 初めて会った、友だちと……夕方まで騒いで色んな話をした。時間が許す限りはと先生から許しをもらったから、沢山話したのに全然足りなかった。船着場で彼らを見送る私は、わかりやすいくらい暗かったと思う。


 もしも……、次に本土に行く時……また海が荒れたら。


『ねぇ。写真撮ろうよ』


 肩を叩かれて弾けたように新食君を見上げれば、スマホを片手にした彼が校長先生にそれを渡してから私たちを集めた。


『おーい、俺も入るのか?』


『なんだよ新食、突然どうした』


 右に尊ちゃん、左には新食君。中央に私がいて後ろには三人を覆うように先生が。何がなんだかよくわからず、随分と間抜けな顔で撮られてしまったような気がする。それを抗議する間もなく撮影は終わり、スマホを見る新食君は満足そうにしている。


『クラスのみんなに見てもらうの。新しい転校生、ちょー可愛いんだよって。最初に見つけたの俺たちなんだから、唾付けなきゃ』


『セクハラか。よし、歯を食い縛れ』


 追いかけっこを始めた、新しいクラスメートたち。その言葉が新鮮で、なんだかとても大切で。


 また、会いに行くんだ。


『羽降。春になったらまた迎えに来るから、待ってるんだぞ。


 大丈夫だ。君がそうありたいと望むならきっとまた会えるから。そんな今生の別れみたいな顔をするんじゃない』


 何度も何度も手を振り、船が見えなくなるまでずっと見守った。凪いだ海で、誰かを見送って……また、会う約束をした。


 そっと下ろした左手を、海風が撫でる。




 四月。


 私は、再び彼らと再会を果たした。




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