5》♠︎村長の娘を助ける〜話し合い〜♠︎

 ここは、トパタパス村のひと気のない空き地。


 トウマとウッピィは村の中を歩き、行き交う人々の話を聞きながら、この空き地に来ていた。


 そしてトウマは、切り株に座りウッピィを膝の上に乗せ、見聞きして来た事を話し合っていた。


「ウッピィ。ここにくるまでの間に色々な話を耳にしたけど」


ほうでふねそうですねほんちょう村長むふめはんさんの事やアルベルトはまの事も聞けまひたました


 ウッピィは手を動かしながら話をしている。


「うん。アルベルトの事は、この件が片付いたらでいいと思う。そういえば村長の娘さんの名前って?」


たひまりえふマリエスでふです


「そうそう。現在そのマリエスが森から戻ってきていない。それに、山賊に拐われたかもしれないんだよな」


 トウマは考えはじめた。


はなひによれば、たひか17はいって言ってまひたましたでふのでですのでほのそのかのうへい可能性はありまふねますね


「うん。そうなると、すぐにでもマリエスを救い出したいけど」


「うちも同意見でふです。ただ、どうやってたふけるつもりなのでふかですか?」


「それなんだよなぁ〜」


(ん〜この場合どうすればいいんだ?)


 トウマがそう考えていると、ウッピィはニヤニヤしながら口を開いた。


「トウマがびょほう女装ふるするとか?」


 ウッピィはそう言い下を向きクスクスと笑っている。


「ウッピィ!冗談でも笑えないんだけど」


「ああ、ほうでひたそうでした。トウマがびょへい女性である事は、黙っているやくほく約束でひたねでしたねでふがですが、いつまでもここで考えていても日が暮れてひまいしまいまふひますし


 ウッピィは少し間をおき、


ほれにそれに、本当にはんぼく山賊はらわれたかのかもはだかではありまへんませんでふのでですので、森へ行って手掛かりをはがひた探した方が良いかと」


「確かにウッピィの言う通りだよな」


 トウマはそう言いウッピィを肩に乗せると立ち上がった。


 そしてトウマとウッピィは、空き地を抜け森へと向かった。

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