4》♠︎トパタパス村♠︎
ここは王都クリスティスの領内にあるトパタパス村。
トパタパスは王都クリスティスより、遥か南西に位置する道沿いにある村だ。
この村は、王都よりも距離があるうえ、パープリアルの街からも遠いためか、他に移住する者が多く、人口が数百人と少ない。
だがここトパタパスは、クリスティスとパープリアルを行き来する者や、行商人などが立ちよるため、村は賑わっている。
あれからトウマとウッピィは、まだ夜までには時間があるため宿屋に荷物をおき、この村を探索していた。
村を歩いているとオシャレなカフェをみつけ、トウマとウッピィはここで少し休む事にした。
トウマは白い木のテーブルによりかかりながら、紅茶を飲みケーキを食べている。
一方ウッピィは、テーブルの上でミルクを飲みながら、ナッツとサラダを食べていた。
すると後ろの席から2人の男の話し声が聞こえてきた。
「なぁ、聞いたか?村長の娘が、あさ家を出て近くの森に行ったっきり、まだ戻って来てないらしいぜ」
「それは本当なのか?それじゃ村長、かなり心配してるんじゃないのか」
「ああ。最近この辺に山賊が出るらしいしな」
「確かにこのところ物騒だよな。……だがなるほど、そんで村の連中が、慌ただしくしてるってわけか」
その会話を聞きウッピィはトウマに思念を送った。
“トウマ。今の話を聞いてましたよね?ここで直で話をすると目立ちますので、何処かひと気のない場所に行きましょう”
それを聞きトウマはウッピィをみて軽く頷いた。
そしてウッピィを肩に乗せると席をたち、トウマはお金を払い店を後にした。
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