3》♠︎王都クリスティス領内♠︎

 ここは王都へと続く道沿い。


 トウマとウッピィは、どう無言でやり取りをするか、歩きながら話し合っていた。


「……トウマ。やり取りのひかた仕方でふがですが、ちゃんと頭に入りまひたかましたか?」


「うん、多分大丈夫だと思う」


 そう話ながらトウマとウッピィが歩いていると村が見えてきた。


「ウッピィ!あの村で休もう」


ほうそうでふねですね。パープリアルの領土も越え、この辺りは王都くりふてぃふクリスティス領内でふです。あれから結構、歩きまひたひましたし


 ウッピィは、トウマの肩から頭にピョンと飛び移り、辺りをキョロキョロと見渡した。


「ここからはき、王都まで距離がありまふあります。今日は、あのとぱたぱふトパタパス村に立ち寄り、泊まった方がよはほう良さそうでふねですね


「まだ王都まで距離があるのかぁ〜。せめて何か乗り物でもあればなぁ」


 トウマはそう言い溜息をついた。


「乗り物でふかですか?では、あの村で聞いてみてはどうでひょうしょう


「村でかぁ。そうだな!そうしよう」


 そう言いトウマは急に駆け出した。


 トウマが急に走り出したので、一瞬ウッピィは落ちそうになり、


「トウマ!ほんなにそんなにいほがなくてもいいのではぁぁ〜!!!!」


 そうウッピィは叫んだ。


 だがトウマの耳には入らず、満面の笑みを浮かべ、子供のようにはしゃぎながら、村へと向かった。


(そうだ!あの村には何があるんだろう)

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