第3話 次の日の話

アラームで目が覚め、また窓を開ける。

昨日と変わらなかった。


「はぁ、なんだ。おかしいな。電気もつくし街灯も何も明かりが灯っているじゃないか。なんだこれは。」

私はすることも無いので悩んだ。

いつもならフラフラとどこかへ出歩いたりしているが人もいないようでは何もすることも無い。

仕方なく部屋を片付けることをしようと思った。

久々の片付けだ。

自分でも嫌なくらい散らかっていて、最早する気も起きなかったが誰もいないのでは友達と酒を飲むことすら出来ない。


手始めに机の上を片付ける。

埃の被った本やノート、原稿用紙、ペン等を要らないものから順にゴミ袋に入れ、要るものは横に置いておく。


何とか机の上は片付いたが、問題は床だった。

無数のゴミ袋やペットボトルの空き容器、空き缶などが山のようになっている。


「はぁ、それよりも腹が減った。なにか食おう。」

そう私は適当に冷蔵庫に詰めておいたもので食事を作り食べ、また片付けを少し終え片付けた机の椅子に腰掛けた。

「この椅子に座るのもいつぶりだろうか。嫌なことを思い出す。」

そんなことを呟き、1冊本を手に取りパラパラとめくった。

「夢」についての本だった。

「私もきっと夢を見ているのだろう。明日もこのままでは困る、がな。はあ、長い夢だ。」


そうして、私はまた眠るのだった。

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